関東学院六浦高等学校GLEクラスの学習プログラムに理工学部の地盤防災工学研究室が協力

#防災 #減災 #学院内連携

関東学院六浦高等学校GLE(Global Learning through English)クラスの1年生を対象とした学習プログラムに、理工学部の地盤防災工学研究室が協力しました。

同クラスでは、科目「科学と人間生活」と「地理総合」による教科横断型プロジェクトで「防災」をテーマに学習しており、より専門的な知見を取り入れ生徒たちの理解を深めることを目的に、学生らが当プロジェクトのアドバイザーとして協力することとなり昨年10月から始動しました。

27名の高校生たちは、理工学部の規矩大義教授による地震のメカニズムや日本周辺のプレートの構造についてなどの講義や、山口恵美助手と研究室の学生がサポートに入る、土石流発生時の被害想定や液状化現象のメカニズムの実験や振動台を使った揺れの体験など、大学の研究室に触れながら防災について学習。その中でも、南海トラフ地震が起きたことを想定して作られた映像を見た高校生たちからは愕然とした様子が伺えました。

また様々なシチュエーションでの集団心理や行動特性について、研究室の学生がファシリテーターとなり高校生たちがディスカッションするなど、約3か月間にわたりPBL授業が展開されました。規矩教授、山口助手、研究室の学生らは各講義において、斜度を割り出す勾配計算や、がけくずれのメカニズムなど、より専門的な観点から高校生たちにアドバイスしました。

そして迎えた最終発表会。
高校生たちは、「朝8:00に海溝型地震に遭遇した際の避難経路」について、5チームに分かれてプレゼンテーションしました。このテーマは、地震遭遇場所を、野島公園、金沢八景駅、大道小学校のいずれかから選択し、土砂災害などの2次災害も予測することが設定されていました。また近くには、A:杖を使って歩行する80歳前後の夫婦、B:3歳の子どもの手を引くお母さん、C:ケガをしていて車椅子を使用している30代男性のいずれかの人物がいて、一緒に避難することを考慮することが条件として課されるなど、リアルな状況に近い課題が提示されました。

各グループは複数回の講義で学んできた知識を活かし、土砂災害地域がどのように設定されているのか、海溝型地震の特徴から分析したり、東日本大震災での横浜駅の様子を事例に取り上げて説明。また、落下物に注意する地点や、がけ崩れや河川氾濫の可能性、鉄道沿線は列車脱線の危険性があることなどを盛り込んだ避難経路のルート説明動画を制作。高校生ならではのオリジナリティあふれるプレゼンテーションとなりました。

規矩教授は「高校の教科書で学ぶ範囲のプラスアルファの内容まで含めて良くまとめられていたと思います。一般の方、防災に興味を持っている方、防災関連の仕事をしている方、そして大学生、様々なフェーズの方にどのように伝えたら理解をしてもらえるか、我々にとっても非常に勉強になりました」と講評。

「2月にGLEクラスを担当予定の六浦高等学校の先生方と研究室のスタッフとで振り返りの会を設け、次年度に向けて更に内容を充実していきます」と今後の展望を語りました。

関東学院大学は今後も、学院内での連携を図り大学生が身につけた知識をアウトプットしていく機会を提供していきます。

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