経済学部石坂ゼミの授業で、セブン‐イレブン・ジャパンが出張講義を行いました。

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6月1日(木)、横浜・金沢八景キャンパスで株式会社セブン-イレブン・ジャパン(以下セブン-イレブン)の出張講義が経済学部の石坂貴美准教授のゼミで行われました。セブン-イレブンが行っているサステナビリティへの取り組みを、本学の高大連携プログラムの一環として行うため、高大連携プログラムに参加するゼミ生たちがまず学ぶことが必要と考え、今回石坂ゼミにて出張講義を実施していただきました。

講師はセブン-イレブンの大湯真二郎氏。大湯氏からは、セブン&アイグループが掲げている『GREEN CHALLENGE 2050』の取り組み内容について紹介がありました。『GREEN CHALLENGE 2050』は環境負荷低減を推進し、豊かな地球環境を未来世代につないでいくための環境宣言です。そしてグループ会社であるセブン-イレブンでも、食品ロスの削減、食品リサイクルに向けた様々な取り組みを行っていると言います。 食品ロス削減では、商品の新鮮さを長持ちする工夫や販売期限間近の商品にnanacoポイントを付与する「エシカルプロジェクト」、お客様と協働で取り組む「てまえどり」等、様々なお話がありました。また、商品1品ごとの動きを管理し、データで検証しながら次の発注精度を高める「単品管理」という各お店で実践している取り組みも食品ロス削減につながる重要な要素であると説明していただきました。

大湯氏の講義のあとは、学生たちにグループディスカッションしてもらう課題が提示されました。セブン-イレブンの社長になったと仮定し、食品ロス削減に向けてできる対策を考えてもらうことに。石坂ゼミの学生は2グループに分かれ、それぞれのグループで課題内容について白熱した議論を交わしていました。

ディスカッションのあとはグループごとに発表。1つ目のグループは、賞味期限によって現金割引になる制度や、AIを利用して地域差や客層を把握し、店舗ごとに合わせた精密な発注システムの構築が必要、と発表がありました。2つ目のグループは、賞味期限が短い食品を販売期間の1時間前にイートインスペースで食べることを条件に、後日商品購入で現金割引ができるクーポンを発行することや、各店舗にSNSアカウントを作成してもらい宣伝することで、若者たちへ食品ロス削減の意識が広がるのではないか、と発表がありました。講演の最後には、「今回発表していただいた内容は、非常に参考になる斬新なご提案であり、持ち帰って今後の取り組みに活かしていきたいと思います。今後もセブン-イレブンは皆さまの理解や協力を得られるように、食品ロスの削減に向けて引き続き取り組んでいきます」と大湯氏からはコメントがありました。

今回の取り組みを終え、発表者の経済学部3年寺尾壮吾さんは、「事前学習である程度は調べたのですが、セブン-イレブンの人たちから、取り組みの背景や具体的な内容を聞くことができ、知らないことが多くてとても面白かったです。また理想論だけでなく、売り上げなども考えながら現実的な取り組みを考えることも必要だと勉強になりました」と、今回の講演を受けての感想を口にしました。

同じく発表者の経済学部3年菅野侑多朗さんは、「ディスカッションでは、難しい課題でしたが、グループの皆から様々な意見が出てきました。集約するのは大変でしたが楽しかったです。今回のセブン-イレブンの取り組みを知って、セブン-イレブンで商品を購入する際はてまえどりをするようにしたり、消費期限が近い商品を選ぶなど個人で出来る範囲で心がけていきたいと思います」と食品ロス削減に向けた取り組みについての意識が強く芽生えたそうです。

石坂ゼミでは秋に行われる高大連携のプログラムに向けて、今後もセブン-イレブンと協力しながら学びを深めていきます。

今後も関東学院大学は、企業と連携した実践的な学びを得られる機会を提供し続けていきます。

※10/26 追記

10月25日(水)に行われた横浜東高校との高大連携プログラム。石坂ゼミの3年生たちは高校生たちに、セブン-イレブンで販売されている商品を分析し、一緒にSDGsについて考えるワークショップを行いました。分析する商品は、ゼミ生たちが各々提案し、セブン-イレブンから必要に応じて情報を提供してもらいながら、どのように高校生たちに考えてもらうか事前に準備。また、ゼミ生たちの学びの成果を見たいということで、以前石坂ゼミの授業に講師で来ていただいたセブン-イレブンの方もゲストとして参加していただきました。

ワークショップはグループごとに行われ、参加した高校生たちは、ゼミ生たちに紹介された商品を観察しながら、説明に耳を傾けていました。セブン-イレブンの商品は食料品だけでなく、洗剤やハンドソープなども題材に。学生たちは商品に関連したクイズを出したり、付箋を使用してキーワードを高校生たちに考えてもらったりと、色々なやり方で商品とSDGsとの関わりを教えていました。また、それぞれの商品がSDGsに関わっているということを消費者へアピールする方法なども議論し、高校生たちはどういった方法がいいのか、何をアピールすればいいのか、頭を悩ませながら方法を考えていました。

ワークショップが終わり、各グループの発表では、高校生から出た意見を学生が総括。高校生から出た意見に新たな発見があったという声がありました。またSDGsへの関わりのアピール方法として、ポップを作成する、商品ラベルに記載するなど、色々な提案があり、ワークショップは白熱とした様子を見せていました。
すべてのグループの発表が終わり、セブン-イレブンの大湯氏より講評がありました。「予想以上に学生の皆様が、セブン-イレブンの取り組みやその背景にある社会課題を勉強してこられたのを感じました。また皆さんの発表を聞いて、環境、人権にかかわる取り組みをセブン-イレブンではいろいろおこなっていますが、商品の開発のみでなく、どうしたらその付加価値を商品とともに伝えることができるか、取り組みの内容を知ってもらうことが重要だと改めて感じました。皆さんの意見を活かして、これからも活動を続けていきたいと思います」と今後の意気込みを口にしました。

今後も関東学院大学は、企業と連携し、社会の課題解決に向けた学びを実践していきます。

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