8月上旬、中外製薬協力のもと中学生を対象とした「夏休み科学実験教室」を、中外ライフサイエンスパーク横浜「バイオラボ」で開催しました。
会場となった中外ライフサイエンスパーク横浜「バイオラボ」は、中外製薬が運営する小学生から高校生までを対象とした科学体験施設で、ことし4月から始動。開放的なガラス張りの実験施設と講義スペースを併設し、最先端の実験装置に触れながら実験教室やバイオテクノロジーの教育プログラムに取り組むことができます。今回、中外製薬が目指す社会貢献活動と、本学が推進する社会連携教育のねらいが一致したことから実現に至りました。
イベント当日は、本学から理工学部生命科学コースの清水由巳教授(微生物分類学)、海老原充教授(動物分子生理学)新家弘也専任講師(藻類利用学)、応用化学コースの友野和哲准教授(リサイクル工学)の教員4名と、本学の学部生ならびに院生14名が参加しました。
海老原教授は「組換えDNA作物(大豆)を検出する!」と題して授業をスタート。組換えDNA大豆からあらかじめ抽出したDNAを用いてのPCR法、および組換えDNA大豆からタンパク質を抽出してのイムノクロマト法の2つの方法によって、組換えDNA大豆の検出に取り組みました。PCR法を行う際に利用するサーマルサイクラーや、ピペットマンなどの実験器具に初めて触れる中学生たちは苦心しながらも、教員や学生、中外製薬のスタッフのサポートのもと実験を進めました。実験結果を待つ間にも、組換えDNAの応用法やPCR法とイムノクロマト法の原理について海老原教授が説明すると、中学生らは真剣にメモを取り、近くにいる学生らに積極的に質問する様子がうかがえました。
質疑応答の時間では、「遺伝子の組み換えはどんなところに役に立ち、これからの社会にとって良いことなのか」と質問があがると、海老原教授は「食品や医療現場など身の回りの非常に多くの分野で役に立ちますが、組み換え遺伝子に対してやみくもに賛成、反対の意見を持つのではなく、長いスパンでとらえることが大事。科学的根拠をもって皆さんなりの答えを見つけてほしい」と答えました。
参加した中学1年生は「最先端の実験器具を用いて実験ができることに興味を持って参加しました。先生方や大学生たちが丁寧に教えてくれてとても分かりやすく楽しかったです」と話します。また保護者は「この年代のうちからさまざまな教育活動に参加することで、子どもの将来の選択肢が広がると思います。経験を積むことができる場に共に赴くことが保護者の役目でもあると考えています。またの機会にぜひ参加出来たら」とコメントしました。
関東学院大学は今後も、中外製薬と連携して、地域の子どもたちに大学の知見を提供する機会を展開していく予定です。
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