理工学部の海老原充教授が関東学院高等学校の「探究実験」に協力しました。

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理工学部の海老原充教授(動物分子生物学)が、関東学院高等学校の「探究実験」に協力しました。

海老原教授が所属する同学部生命学系と関東学院高等学校は、2019度より同校2年生の生物授業内で実施している「探究実験」において大学教員を派遣し、講演をはじめ探求テーマの設定や、研究を進めていくうえで生徒らにアドバイスするなど、継続的な連携を図っています。第1回として、7/26~28には新家弘也専任講師(藻類利用学)による「微細藻類の分析」を開講。第2回となった今回は8/21~24の4日間、生命科学系に興味のある1~2年生の18名が来校。「鳥類の雌雄鑑別」をテーマに、動物園から送られてきたフラミンゴのサンプルを用いて、DNAレベルの鑑別に挑戦しました。

鳥類は約半数が外見による雌雄鑑別が難しいと言われています。そこで、海老原教授自身が携わっていたクロトキの雌雄鑑別をもとに、性染色体を増幅させて鑑別するPCR法と、増幅した性染色体を大腸菌の中にクローニングさせDNAの塩基配列から鑑別する実験に挑戦。生徒らは、実験手順や実験原理、大腸菌を培養させる際の器具の取り扱いについて真剣にメモを取りつつ、海老原教授に質問するなどして積極的に取り組みました。そして最終日、見事2つの手法から雌雄の鑑別に成功。生徒たちは安堵の表情を浮かべました。

コーディネーターを務めた武田剛昌教諭(理科)は、「一日研究室体験や、オープンキャンパスなどの大学主催のイベントでは、時間に限りがあり、学問分野に少し触れて終わってしまうことにもどかしさを感じていました。今回は、生命科学コースの先生方に快く受け入れて頂き大変嬉しく思います。これを機に、研究とはどのようなものか体験してもらい、ゆくゆくは研究者の輩出に結びついたら」とコメント。

参加した西山大智さん(2年生)は、「教科書に目を通すだけでは難しかった内容も、最先端の実験器具を使いながら実践的に学ぶことで、イメージが膨らみ理解が深まります。とても楽しく受講させて頂き、生物分野の面白さを再認識する機会にもなりました」と笑顔で話しました。

海老原教授は「これからの未来を背負う皆さんには、近年話題となっているゲノム編集や組み換えDNAについて、理系の知識を身につけたうえで判断できるような人材になってもらいたいと考えています。今後も時間の許す限り、高大連携企画に協力していきたいですね」と話しました。

関東学院大学は今後も、高大連携を通じて大学の知見を提供する機会を展開していきます。

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