横浜・関内キャンパス開校記念シンポジウム「ヨコハマから未来へ。#2~これからの多文化共生を考える~」を開催しました。

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10/6(金)、横浜・関内キャンパステンネー記念ホールにて、開校記念シンポジウム「ヨコハマから未来へ。#2~これからの多文化共生を考える~」を開催しました。

6月に行われた第1回に続き、2回目となった本シンポジウムは175名の方が参加。今回はUNDP(国連開発計画)親善大使を務める女優の紺野美沙子氏をゲストに迎え、モノと情報があふれている昨今、世界ではどのようなことが起きているのかを改めて伝えたいと、メインスピーカーである本学国際文化学部富岡 幸一郎教授、国際報道ジャーナリストのロドリグ・マイヨール氏とともに討論を行いました。

国連開発計画(UNDP:United Nations Development Proglamme)とは、ニューヨークに本部を持つ貧困の根絶や不平等の是正、持続可能な開発を促進する国連の主要な開発支援機関であり、紺野氏は親善大使として国際協力の大切さを伝える広報活動を行っています。25年間務める中で、カンボジアやガーナといった10の国や地域を訪問したという紺野氏。シンポジウムでは、現地に訪れたからこそ見えてきた世界の現状についてお話しいただきました。

当時、紺野氏が親善大使として初めて訪問した国はカンボジア。その際、現地の方より「地雷」は当時安価で手に入れられたこと、人を殺めるためだけではなく、一度設置すると永続的に相手の兵力を弱めるための兵器として使用されていたこと等から悪魔の兵器と言われていると知り衝撃を受けたことについて説明しました。そのほか、当時世界で流行していたHIVに感染した孤児との交流や難民の方々の生活に直面したことなど、各地を訪問していく中で聞こえてきたリアルな声を振り返りながら、世界にある課題について意見を交わしました。
また、シンポジウム後半には紺野氏による朗読「星は見ている~原爆でわが子をなくした父母らの手記より~」をお届け。世界中で紛争が続いている今だからこそ届けたいという想いで、平和の大切さや日常のかけがえのなさを伝えました。

第3回となる次回は12月15日(金)に開催予定。入管問題調査会代表を務める弁護士の児玉晃一氏、児童養護施設「子供の家」のケアワーカーである滝沢ジェロム氏の2名をゲストに迎え、入管問題について討論を行います。

関東学院大学 横浜・関内キャンパス開校記念シンポジウム「ヨコハマから未来へ。#2 〜これからの多文化共生を考える〜」

PROFILE

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    富岡幸一郎
    関東学院大学国際文化学部教授。研究テーマはキリスト教神学と日本の近現代文学、思想、宗教。内村鑑三、カール・バルト、戦後文学、川端康成、三島由紀夫らを題材として著作がある。 1979年「意識の暗室 埴輪雄高と三島由紀夫」で、第22回群像新人文学賞評論部門を21歳で受賞。そのキャリアを生かし、文芸評論家としても活躍する。鎌倉在住で、神奈川近代文学館理事。
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    紺野美沙子
    1980年、慶應義塾大学在学中に、NHK連続テレビ小説「虹を織る」のヒロイン役で人気を博す。以来、テレビ、ラジオ、舞台など様々な分野で活躍。1998年にはUNDP親善大使に任命され、カンボジア、パレスチナほか、アジア、アフリカ各国を視察し、国際協力の分野で活動を続ける。2010年からは「朗読座」を主宰。元祖相撲女子(スー女)としても知られ、横綱審議委員も務める。
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    ロドリグ・マイヨール
    フランス・パリ出身。NHK勤続30年の番組ディレクター兼プロデユーサーで、新ソルボンヌ大学 コミュニケーションと情報学博士。ドキュメンタリー制作では、日本のマイノリティーにフォーカスし、多様な日本を描く。ライフワークとしては主に在留資格を持たない子どもたち、外国人労働者や 入国管理制度の課題に焦点を当て、取材と研究を重ねている。
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