地域で学び、地域で実践するプログラム―法学部「中区連携プロジェクト(地域創生まじゅんプロジェクト)」―

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関東学院大学法学部は、地域と学生が関わり合い、地域課題の解決方法を探る中区役所との連携事業「中区連携プロジェクト(地域創生まじゅんプロジェクト)」を2023年春学期から取り組んでいます。このプロジェクトは、4月に横浜・関内キャンパスを開校したことを機に、中区が現状抱えている課題に対して、学生たちが地域の方と一緒に地域の活性化を考える場を創出することを目的に約1年かけて取り組むもので、法学科と地域創生学科の1~3年生の20名が参加しています。

春学期には、㈱地域計画研究所代表の内海 宏氏と、㈱横浜マリンFM代表取締役の笹原延介氏による本牧地区をテーマとした講義や、籠谷和弘教授(法学部)によるソーシャルキャピタルをテーマとした講義を受講し、中区の既存イベントである「第4南部地区町内会連合会ミニ運動会(6月)」、「本牧神社例大祭お馬流し(8月)」、「本牧ライトアッププロジェクト(8月)」や「中本牧コミュニティハウス夏まつり(8月)」にボランティアとして参加するなど、地域を知ることに重きを置いてプログラムを進行してきました。

10/1に本牧山頂公園(横浜市中区)で行われた「本牧ハワイアンフェスタ」では、学生らが出展内容やブースの運営方法を検討するなど、イベントの企画運営に携わりました。学生たちはSDGsをテーマに、子どもが多い本牧地区の特徴を生かしターゲットを親子連れに設定。SDGsをより認識してもらうことを目的として、3つのブースを考案しました。

イベント前の打ち合わせの様子

出展したブースは、割りばしと輪ゴムを用いて作る輪ゴム鉄砲を使った射的遊びブース、使用済みのペットボトルを再利用したプランターづくりブース、神奈川県のアプリを活用した未病アプリワークショップブースの3ブース。このほか地域の方と協力して当日の早朝からイベント会場の設営や撤収に協力して、地域の方とイベントを盛り上げました。

輪ゴム鉄砲づくりとプランターづくりの工作ブースでは、作り方を学生たちが教える形で進められましたが、参加した子どもの進捗に合わせて、学生らが時に手助けをしたり、優しく見守りながら笑顔で褒める姿が見受けられました。また未病アプリワークショップブースは、高校時代に総合学習の時間で未病について学んでいた2名の学生が担当。ポイントを押さえたスライドを用いて未病について説明したうえで、神奈川県が推奨する未病改善行動の習慣化を目的としたアプリ『マイME-BYOカルテ』の使い方を丁寧に伝えました。

岡本光之助さん(地域創生学科1年)は、「参加してくれた子どもたちが、自分の手で作ったプランターや輪ゴム鉄砲に色を塗って嬉しそうに持ち帰る姿がとても印象的でした。参加してくれた子どもたちに楽しんでもらえたのではないかと感じています」と振り返ります。

もともとお祭りなどの地域イベントに興味があり、自身が通う中区についてもっと深く知りたいと考えたことがきっかけでこのプロジェクトに参加したとのこと。今回、主催者側として参加したことで、イベントの雰囲気づくりや、子どもとのコミュニケーションの取り方など実践的に学べる事が多くあったと言います。「今までは中区に対して、関内や桜木町などのビジネス街のイメージがありましたが、実際に中区の活動に触れる事で、たくさんの子ども達が地域で楽しんでいることが見えてきました。中区まじゅんプロジェクトとして、今後も活動は続いていきますが、次回のイベントに向けて、様々な状況を想定しながら学生同士で詳細を詰めていきたいと考えています」と意気込みを語りました。

津軽石昭彦教授は「このプロジェクトでは、学生たちが現場で感じたことや、社会関係資本の重要性などを形式知に移し、理論化する思考力を養うことを目標としています。この思考力は様々な分野においても応用が利き、とても意義のある事だと私は考えています。大学では、現場での実践と併せて座学も並行して学修します。それらが結びつくことでこのプロジェクトがより生きてくるのではないでしょうか」とプロジェクトの意義を話しました。

関東学院大学は今後も、学生たちが地域や自治体の協力のもと、社会連携教育を推進して参ります。

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