理工学部の福谷陽准教授(防災水工学)と土木・都市防災コースならびに工学研究科に所属する学生6名が、10/26に鎌倉市立手広中学校で行われた防災教室に協力しました。関東学院大学では、2013年から毎年、中外製薬などと共同で近隣の中学校の防災教室に協力をしており、今年は同中学校で中学2年生を対象とした防災教室が行われました。
当日は、新聞紙を使った簡易スリッパの作成や段ボールベットの利用体験、尿を凝固剤で固める方法や災害用テント体験など、実際の避難生活に関連したレクチャーを実施。講師役を務めた学生たちは、簡易スリッパが長く使えるような新聞紙の折り方や、凝固剤で固める作業を生徒に手伝ってもらうなど、それぞれのブースでサポートしながら教えました。学生たちは、災害時には、少しでも避難生活を快適に過ごせるような工夫や、避難所で少しでもゴミを減らせるような工夫が必要であること、また災害時にはライフラインが止まり、水の使用制限がかかる可能性があることから、災害用テントなどが飛ばないようにおもりとして水を使うのは勿体ないことなどを生徒たちに説明。生徒たちは、学生らが実演する様子を、iPadで録画したりメモを取ったりして受講していました。このほか、鎌倉市役所の協力のもと、校舎内の備蓄倉庫見学や中学校教諭による非常食体験も実施されました。
大雨によって河川の本流が増水し、支流の流れが逆流したり、氾濫を起こすバックウォーター現象について研究している植松天さん(土木・都市防災コース4年)は、「段ボールの頑丈さはトラス構造によって保たれていますが、中学生に言葉だけで理解してもらうには難しいと考えたので、身近なものに例えようと、体育館の天井を見上げてもらいました。避難所では互いに協力できるよう、周りの人たちとコミュニケーションを取ることが必要だと考えています。中学生の皆さんには、避難所で困っている人がいたら今日学んだことを積極的に伝えてほしいです」と話しました。
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