国際文化学部比較文化学科「ワールドスタディ」の報告会を行いました。

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10月25日(水)、国際文化学部比較文化学科の授業「ワールドスタディ」の報告会が横浜・金沢八景キャンパスで行われました。ワールドスタディは夏休みの期間を利用して、集中講義で14回の事前学習を終えたあと海外へ行き、その国の文化や歴史、日本との違いを学ぶフィールドワークを行う授業です。2020年からはコロナの影響で実施が出来ていませんでしたが、今年度は3年ぶりに実施することが出来ました。今年はアメリカと韓国が対象となり、それぞれ参加した学生たちの報告が行われました。

まずは韓国へ行った学生たちから報告がありました。韓国は呉世蓮専任講師が担当し、事前学習を終えたのち、4泊5日の韓国研修へ。初日と2日目は韓国の首都ソウルへ行き、外国人観光客が多い明洞(ミョンドン)、ソウルの街並みを一望できるソウルタワーや、現地の大学の一つである慶熙(キョンヒ)へ訪れました。慶熙大学では教育学院長の先生に大学施設を案内していただき、広い敷地のため授業間の移動に電動キックボードを使用するなど、首都圏の大学とのキャンパスの違いに驚いたと言います。3日目は光州へ移動し、1980年5月18日に起こった5.18光州民主化運動に関わる歴史を学びました。この日は5.18民主化運動記録館へ訪れ、館長より歴史の背景などを説明していただいた上で、展示されている当時の写真や日記などを見学。4日目は国立5.18民主墓地を見学。ここは5.18光州民主化運動で亡くなられた犠牲者を追悼、記憶する場所で、広場には地上40mに伸びた「5.18民主抗戦追慕塔」や、当時の様子を描いた石碑が展示されています。
学生たちはこの4日間で、韓国の歴史を肌で感じることができ、とても貴重な体験だったと報告しました。ソウルで体験した韓国文化、また光州で学んだ民主化運動の傷跡など、実際に現地に赴かなければ分からないことが多く学べたと言います。
参加した学生からは、「大学で学んだ韓国の文化や歴史を、現地に行き、自分の目で見る、聞くことでさらに深い学びになりました。大学生活の中でこうした体験が出来ることはなかなか無いと思うので、他の学生たちにもワールドスタディへの参加をオススメします」と今回のワールドスタディの感想を口にしました。

次はアメリカへ行った学生たちからの報告。こちらは小滝陽准教授が担当し、大学での事前学習を終え、7日間ワシントンD.C.とニューヨークで現地研修を行いました。事前学習では、戦争や移民の歴史、それにまつわる記念碑などを見学する計画を立て、国内でも横須賀の「ペリー上陸記念碑」などを見学し、記念碑と人々の記憶の関係について学びました。
ワシントンでは戦争関連の記念碑を見て回り、軍隊や兵士、戦没者の存在が極めて身近なアメリカ社会の文化を強く感じられたと言います。他にもホワイトハウスや米国議会議事堂などにも訪れ、政治的な街であることや、多様な人種がいて様々な言語が飛び交っていたなど、行かないと分からないことが多かったと学生たちは口にしました。
ニューヨークは世界の中心と言われていることもあり、ワシントン同様に多くの人種、文化が混在しており圧倒されたとのこと。ニューヨークでは主に移民の歴史についてその痕跡を探しながら歩きまわりました。移民の住宅内部を見学できる、ロワーマンハッタンのテネメント博物館や、かつて移民の入国審査施設があったエリス島の国立移民博物館に訪れ、当時の文化や歴史を建物や資料などから五感を通して学びました。
「様々なバックグラウンドを持つ人々が集まるアメリカは、思っていた以上に自由の国で、一人ひとりの個性が光っているように見え、とても素敵な国だと感じました。一方で、街の歩きやすさ、食の美味しさは日本の方が良いな、と感じることが出来たので、それを知ることが出来たのも貴重な経験です。今回のワールドスタディでは知識としての学びもですが、文化や価値観の違いを肌で感じ、視野が広がったと思います。参加できて本当に良かったです」と学生から感想がありました。

今後も関東学院大学は、様々な国や地域の文化に触れ、多様な価値観を育む学びを提供していきます。

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