建築・環境学部10周年記念式典を執り行いました。

#建築・環境学部 #10周年

関東学院大学 建築・環境学部は、大学が設置された1949年に工学部建築学科として経済学部とともに創設されました。その後、2006年に建築設備工学科と統合し、約70年続いた工学部建築学科は、工学部の大改組によって2013年に建築・環境学部として新たに誕生しました。現在、建築・環境学部では、従来の工学的な建築学である「デザイン」と「エンジニアリング」の統合化に加えて、「環境」と「時間」の2つの視点から社会課題を解決する「建築・環境学」という新たな学問を提唱。「建築デザイン」「まちづくりデザイン」「すまいデザイン」「環境共生デザイン」「建築エンジニアリング」の5コースが設置され、19名の教員と6名の助手のもと、学生たちが日々修学しています。学外の活動としては、学部主催の連続シンポジウムや学生らの作品展覧会「建築展」の開催、海外の大学との国際交流や地域と連携したプロジェクト、このほか様々な学会賞の受賞など、幅広い活動に取り組んでいます。

今年で10周年を迎えた同学部。10/28には、横浜・金沢八景キャンパスで建築・環境学部創設10周年記念式典が執り行われました。当日は、小山嚴也学長より「学びのコンセプトに地球環境、社会環境、時間軸が入っていること、これはサスティナビリティそのものです。大塚雅之学部長の想いを、教員や学生たちが理解をして共有することで、同じベクトルに向くと考えています。ぜひ一丸となってこれからも進んでもらえれば」と祝辞が贈られ、記念式典がスタート。

第1部の講演会では、大塚雅之 建築・環境学部長による『建築・環境学部の創設から現在、そしてみらいへ』をテーマに、学部創設の背景や当時設定された建築・環境学部の理念をはじめ、様々な受賞歴をもつ5号館(建築・環境棟)や、長年継続している国際交流の実績、キャリア教育の現状と課題や、これまでの10年の歩みなどが紹介されました。大塚学部長は「教員や学科スタッフ、職員の皆さま、OB・OGや在学生の皆さまにご支援頂きましてここまでやってくることができました。この場をお借りして改めてお礼申し上げます。これからの10年間もどうぞ宜しくお願い致します」と感謝の気持ちを添えました。

続いて登壇したのは、獨協大学外国語学部交流文化学科のリサ・ゲイル・ボンド教授。ボンド教授は、建築・環境学部の前身の工学部から2019年まで共通科目担当として本学に在籍していました。ボンド教授は『Pens and Pencils』をテーマとして、教授がこれまで取り組んできた入学前準備教育の英語教材の作成や見直し、ハワイ州での海外研修を通して再認識したというサービスラーニングの重要性について話しました。「現代では、チャットGPTの普及によって外国語の必要性や勉強方法は変わってきていますが、私たちの人間性やコミュニケーション能力の必要性に変わりはありません。また校訓”人になれ 奉仕せよ”も変わらないのです。だからこそ私たち一般教養担当の先生たちが、学部の先生方と一緒に協力して、校訓を体現することが大切だと考えています。建築・環境学部も10年を迎えました。共通科目の先生方をはじめ、先生方にはこれからの道を着実に切り開いてほしいと願っています」と述べました。

第2部では、『これからの夢ある建築・環境学のあり方を考える』をテーマとしてパネルディスカッションが行われました。大塚教授、ボンド教授、遠藤智行教授、神戸渡教授、粕谷淳司准教授、酒谷粋将准教授が登壇。司会を務めた山口温教授のもと、学生たちの就職における課題や、大学院教育の今後、5コースの関わり方などが議論されました。また、ボンド教授の講演で話された、本学在籍中に強く感じたという「学部のために何ができるか」ということに対して、現在取り組むプロジェクトやカリキュラムの見直し、コロナ禍で制限されていたフィールドワークの再開など、登壇した教授らからは専門分野の特徴が見える意見や、学部に対する想いがそれぞれ述べられました。

大塚教授は「これからの1年間で、総論的にすべてを見渡して教授たちの各論をまとめ上げる人材を育てる事が学部のためにできることではないでしょうか。これは建築・環境学部の生命線だと考えています。これからも学部内でコミュニケーションを取り合いながら、ユニークさのある学部でありたい」と今後の展望を述べ、パネルディスカッションが締めくくられました。

パネルディスカッション後には、大塚学部長からボンド教授に花束が贈られました。

建築・環境学部のこれからの活動にご期待ください。

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