人間共生学部二宮ゼミナールと関東学院六浦こども園が合同で「大豆と綿花の体験学習プロジェクト」を実施しました。
人間共生学部共生デザイン学科の二宮咲子准教授のゼミナールでは、「自然と共に生きる心豊かな暮らしと社会のデザイン」をテーマに、フィールドワークを中心とした活動を行っています。今回の取り組みは六浦こども園から、二宮ゼミが活動を行っている茅ヶ崎の農園で、園児の食育につながる自然体験や学習が出来ないか、と昨年二宮准教授に相談があったことがきっかけで始まりました。
二宮ゼミの学生たちは、年間を通して、定期的に農園に足を運び、農園主と相談しながら、園児たちがどのような体験が出来るか、安全性も考慮しながら体験内容やスケジュールを考えてきました。また並行しながらこども園とも調整を行い、体験前に園児たちとゼミ生たちが交流できる場を設けるなど、当日園児が緊張しないような雰囲気を作ってきました。
11月8日(水)はそのプロジェクトの集大成として、実際に園児たちが農園に訪れ、二宮ゼミの学生たちの指導を受けながら、大豆と綿花の収穫を体験しました。
園児たちはこども園からバスで訪れ、6チームに分かれそれぞれに二宮ゼミの学生が付きながら体験に参加しました。大豆の収穫体験では、学生たちの指導の下、枝ごと株から切り取る作業にチャレンジ。園児たちは、「大きい枝が取れたよ!」と学生たちに収穫した大豆の枝を披露。その後の選別体験では、収穫した大豆の枝の上に、ビニールシートをかぶせて踏むことで、枝から大豆を取り出す作業を行いました。大豆を踏んだ園児たちは、「枝豆がおじいちゃん、おばあちゃんになったのが大豆なんだね」「踏むと面白い音がする」など、普段では体験しない作業を楽しみながら学んでいる様子でした。
綿花の収穫体験も同様に学生が取り方を教え、実った綿花を取りながら「ふわふわしてる」「こっちの方が大きい」などいろいろな声が園児たちから出ていました。その後は綿繰り体験。綿繰りとは収穫した綿花から中にある種を取り除く作業です。専用の綿繰り器を使用し、綿と種を分離させます。見たことのない道具を、園児たちは興味深そうに手に取っていじっていました。学生たちが手本を見せたあと体験が始まりましたが、少し難しい作業だったので、学生たちの手を借りながら一緒にやることに。上手く綿と種が分かれると、「取れた!取れた!」と喜んでいました。
すべての体験を終えて園児たちは大満足。そのあとは近くの市民の森へ移動し、学生たちと一緒にお弁当を食べ、園児たちはバスでこども園へ戻りました。
二宮ゼミの学生たちはこの体験後も、事後学習として使用できるような大豆や綿花が畑で育つ様子をクイズやアニメーションにして学習教材を制作しており、こども園では収穫した大豆で味噌や豆腐をつくって食べる食育を行う予定です。
今後も関東学院大学は、大学の知見や学びを生かし、学院の児童や生徒たちの学びにつながるような取り組みを行っていきます。
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