国際文化学部でタイの2大学と講義やイベントを通じて国際交流を行いました。
11月7日(火)にスィーパトゥム大学の森康眞教授による「タイの中の日本」に関するオンライン講義を受け、11月14日(火)に国際文化学部英語文化学科の吉田広毅教授のゼミナール生と、タイにあるスィーパトゥム大学教養学部で日本語を学んでいる学生たちとオンラインで交流授業を行いました。スィーパトゥム大学はタイ国内で一番古い私立大学です。
講義の前半は吉田先生より、関東学院大学、スィーパトゥム大学双方の学生に対して、「コミュニケーションの内容と関係」に関する演習形式の授業を行いました。
相手との距離や話題、場所など、同じ言葉でも、関係性や状況によって言葉の遣い方は異なります。特に、日本語の敬語や丁寧表現は、他言語に比べて複雑であると言われており、互いの関係性や状況を踏まえた上で、どういった表現が適切か、言葉を選ぶ場面が日本語は多くあります。吉田先生は例をいくつか出しながら、このやり取りからどういった関係性が導けるか、どちらの表現がより丁寧か、など問題を学生に提示し、双方の大学の学生たちは謎解きをしながらこの課題に取り組みました。
講義の後半は、吉田ゼミの学生たちから、スィーパトゥム大学の学生たちに向けて、日本の様々な文化を紹介。天ぷらや蕎麦などの和食や、日本の若者が汎用する「ヤバイ」や「しんどい」などの言葉の意味、また日本の就職活動のマナーなど、日本特有の文化にスィーパトゥム大学の学生たちは興味を示していました。
最後の質疑応答では、スィーパトゥム大学の学生から「日本人大学生と仲良くするにはどういった言葉遣いが良いのか」という質問があり、吉田ゼミの学生たちは少し話しながら、「相手が海外の大学生なら、丁寧でもカジュアルでも、どちらでも気にしない」といった回答を伝えました。
11月15日(水)は、国際文化学部の学生たちとタイにあるシーナカリンウィロート大学の人文学部日本語専攻の学生たちと、オンラインで国際交流イベントを開催しました。シーナカリンウィロート大学はバンコク中心部に拠点を置くタイの国立大学です。今回の交流イベントでは、大学や、有名な街やグルメ、ポップカルチャーなどについて、お互い発表しました。
シーナカリンウィロート大学では、ナイトマーケットが大学内で毎週金曜日の夜に行われており、露店や雰囲気、おすすめの食べ物などを学生たちは紹介。また、通学の手段として、電車やバスだけでなく船もあると言います。他にもバンコク最大級のショッピングモール、「アイコンサイアム」内にある「ムアンスックサイアム」や、バンタットンと呼ばれる道路を中心としたストリートフードでの食べ歩きスポット、T-POPの歴史や人気アーティストなどを紹介してくれました。
国際文化学部の学生からは、関東学院大学の概要やチャペルなどの施設を紹介。また、日本の観光地として、東京の浅草や築地、神奈川のおすすめのスポット、日本のアニメ作品の聖地や、「推し活」文化などの発表がありました。ベトナムのハノイ大学からきた留学生は、ハノイ大学と関東学院大学の特徴を発表し、「ハノイ大学は授業時間200分と長く、一日の授業数も少ないですが、関東学院大学では半分の100分なので、色々な科目を学べて楽しいです」と、国際文化学部の学生たちも驚くような違いもありました。
発表の後は、アイスブレイク。複数台のパソコンを通じて現地の学生と日本語で交流し、お互いの文化や大学の様子などを話しあいながら交流を深めました。今回の国際交流のイベントを終えて、参加した国際文化学部の学生の小笠原理子さんと園田愛結さんは、「シーナカリンウィロート大学の学生たちのプレゼン資料のクオリティが高くて驚きました。またナイトマーケットはすごく賑やかな様子が伝わってきて、売店には美味しそうな食べ物がたくさんあって、実際に行ってみたいと思いました。また今回のようなイベントがあれば参加して、自分の知らない海外文化に触れてみたいと思います」と、感想を述べました。
今後も関東学院大学は、海外の様々な国との交流を行い、多様な文化や価値観に触れることの出来る学びを提供していきます。
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