11月、建築・環境学部と工学研究科建築学専攻の学生が制作を行ったKoyartの展示が行われました。今回展示を行ったのは、横須賀市にて11月4日・5日に開催された横須賀美術館での「Koyartプロジェクト~小屋とアートと地域の新鮮野菜に出会う~」と、11月22日にヨコスカ・ベイサイド・ポケットにて開催された「三浦半島地域創造シンポジウム2023」特別展示コーナーの2回。粕谷研究室、酒谷研究室、柳澤研究室に所属する学生が制作及び当日の展示を行いました。
横須賀美術館での展示は今年で3回目の参加となり、粕谷研究室の「みうらスクリーン」、酒谷研究室の「べちたぶる」、柳澤研究室の「織浦」の3作品を活用し三浦の野菜を販売しました。
制作と当日の展示に携わった、粕谷研究室の白石リコさん(建築・環境学部4年)は、「自分たちがつくりたいと思うKoyartのコンセプトを考えるのはもちろんですが、展示する地域の特性を考えながら、三浦という地に合うものをつくることが大切なのだと感じました。手作りの藍染の手拭いは、強い風にも耐えられるようにということと、三浦の海をイメージして案を出し作成しました」と話します。
「三浦半島地域創造シンポジウム2023」では、横須賀美術館での展示とは違い、三浦半島の特産品を展示するというこれまでとは違うコンセプトでの展示を実施。このシンポジウムでは、三浦半島が現在抱える課題に対しての取組みを幅広く紹介し、イベント参加者に事業イメージを抱いてもらえるコンテンツを用意したいという主催者の意向があり、「Koyart」をこれまでとは違う場で活用することで、参加者がより三浦半島に興味を持つきっかけになればということで実現しました。
見慣れない展示物は、多くの来場者の興味を引き付け、シンポジウムに参加した神奈川県黒岩祐治知事も学生たちへ質問を投げかけるなど、終始賑わいを見せました。
柳澤研究室の黒柳静希さん(工学研究科建築学専攻博士前期課程2年)は、「今回展示させていただいたKoyartは11月頭から改良を行いました。今までは野菜の販売所というコンセプトで使用していましたが、今回は三崎マグロの手ぬぐいの展示として使用しました。知事には、簡単に作れて、折りたたんで持ち運べるというコンセプトを気に入っていただけた様子で嬉しかったです」と口にしました。酒谷研究室の高田奈緒子さん(同専攻博士前期課程1年)は、「今までは野菜の販売や展示に活用してもらっていたので、特産品の展示に活用するのは新鮮です。今回のように野菜の展示だけでなく、色々な場面で活用されてもらえると嬉しいです」と感想を述べました。
粕谷研究室の田邊千夏さん(建築・環境学部4年)は、「展示するものが違うだけで印象が違うと感じました。Koyartの制作や展示に関わるのは初めてでしたが、足を運んでくださった方との交流を通し、感想などを直接聞くことができてよかったです」と振り返ります。
Koyartの制作は、先輩が後輩へ制作のノウハウや実際に展示を行って感じた点などを伝えることで、次回の制作につなげていると言います。今回の展示を通し、さらなる可能性が見えてきたKoyart。参加した学生たちは「制作に関わることはこれが最後ですが、来年も研究室の後輩たちが新しいコンセプトのKoyartを作ってくれることに期待しています」と話しました。
今後も、関東学院大学は学生が地域と連携しながら実践的に学ぶ研究活動を後押ししていきます。
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