横浜市水道局の研修に理工学部 土木・都市防災コースの教員らが協力しました。

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関東学院大学は相互の人材交流や共同研究などの推進を図り、水道事業の発展へ貢献するため、2011年に横浜市水道局と「連携・協力の基本協定」を締結し、翌年から理工学部の教員による水道局の技術職員を対象とした研修を実施しています。

今年は、若手から中堅までの約15名の水道局職員を対象に、理工学部土木・都市防災コースに所属する規矩大義教授(地盤防災工学)による土質研修、同コースの福谷陽准教授(防災水工学)による水理学研修、同コースの出雲淳一教授(コンクリート工学)によるコンクリート研修が行われました。

座学と実験が行われた2日間の研修。土質研修では、水道管工事を担ううえでも必要な知識となる、地盤の成立過程や土の特徴を学ぶ座学が行われ、実験ではピエゾドライブコーン*を用いて地盤の強さや液状化のしやすさを調べる「サウンディング試験」のほか、1995年に発生した兵庫県南部地震や、2011年の東北地方太平洋沖地震の揺れを再現できる振動台による地震体験を実施しました。水理学研修では、水理学の基礎であるベルヌーイの定理の計算法等を中心に学修すると共に、実験では、水の流れを可視化する「レイノルズの実験」や、管壁からの摩擦を理解するための「管路摩擦の実験」を行い、実験後には考察の時間が設けられました。

コンクリート研修では、本学での座学と横浜コンクリート株式会社での現場見学を実施。受講者たちは固まる前の生コンクリートや、圧縮強度試験で破壊したコンクリートの断面に触れたり、同社社員によるスランプ試験を間近で見学しました。日頃の業務とは異なる分野であるコンクリート研修では、出雲教授や同社社員へ積極的に質問する受講者の姿が見受けられました。

出雲教授は「今後、皆さんが発注業務を担当されるうえで、その場の資料だけで判断するのではなく、まず現場を見てから設計を進めることが非常に大切です。災害対応の強化に向けて、2024年度から国土交通省などへ水道行政が移管しますが、水道事業がどうあるべきか考えてもらえたら」とコメントしました。

関東学院大学は今後も産官学連携を通じた社会貢献活動を推進していきます。

*ピエゾドライブコーン:ロッド先端に水圧計や荷重計を内挿したコーンを地表面から貫入させ、地盤の硬さや液状化のしやすさを判定する装置。

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