2023年12月16日(土)横浜市立横浜商業高等学校国際学科が主催するYokohama Student Forum(以下:YSF)を横浜・金沢八景キャンパスで開催しました。
YSFは、横浜市立横浜商業高等学校国際学科が2005年から毎年主催している日本語禁止、英語のみで行う高校生による会議です。テーマ設定、会議で使用する資料作成、運営をすべて生徒主体で行い、今年は海外2校を含む12校が参加しました。
今年のテーマは「Human Rights」。第1部では「人権」というグローバルな問題に関心を持ち、現状やその背景について知識を深めることを目的とし、生徒による基調プレゼンテーションを行いテーマに関する知識を深めました。
第2部では、「私たちにできることは何か」に論点を置き、こども、障がい、性的マイノリティー、人種差別、水をテーマにした5つの分科会に分かれグループディスカッションを行った後、グループをシャッフルして再度グループディスカッションを行い、各テーマの解決策や高校生にもできる活動の提案を行いました。グローバルな問題に関心を持つ他校生徒との交流を通じて、英語力はもちろんのことプレゼンテーション能力や問題解決能力の向上を図りました。
最後の講評の時間では、国際文化学部村岡美奈准教授より、「教員として3年前よりフォーラムに参加しています。毎年様々な発展を目の当たりにし、とても良い刺激を受けています。今年は台湾の2校を含む12校が参加され、高校生の皆さんも今年のテーマである人権について異なる考えや視点に触れられたことと思います。実は12月16日は、南アフリカにおいて「和解の日」です。かつてアパルトヘイト政策が実施されていた南アフリカでは、人種隔離と抑圧によって負った傷を癒すための指針として和解の日が設置され、国を構成する多様性を認識し、人種的または文化的背景に捉われずに個人の価値を認めることが奨励されているそうです。日本も多様化が進んでいますが、依然として男女格差、LGBTQコミュニティや移民の扱いが人権問題として取り上げられることが少なくありません。人権について仲間ととことん語り合った経験を忘れずに、違いが受け入れられるだけでなく、尊重される未来のために、差別、不寛容、不平等に向き合う姿勢を大切にし続けてください」とメッセージが贈られました。
・横浜商業高等学校国際学科2年 ~YSF委員長 山田由美さんのコメント~
当日、YSFメンバーが自分たちの役割を把握して行動してくれたので、スムーズに会を運営することができました。分科会のグループディスカッションでは一人一人が積極的に考えを述べ議論が交わされ、「人権」についてより深い理解が得られました。グループをシャッフルしたディスカッションは初めての取り組みでうまくいくか不安でしたが、参加生徒さんの協力もあり無事成功することができました。基調プレゼンテーションやグループディスカッションでは今まで自分が考えつかなかった内容も多くあり、人権の重要性を改めて理解できたので、今後の人生では自分で行動できることから初めてさらに知識を深めていきたいと語りました。
今後も関東学院大学は、これからの社会を生きる高校生が主体的に活動できる場を提供していきます。
トピックスについての
お問い合わせ
関東学院大学 広報課
住所 〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1-50-1
TEL:045-786-7049
FAX:045-786-7862
E-mail:kouhou@kanto-gakuin.ac.jp