人間共生学部共生デザイン学科の学生が日本デザイン学会秋季企画大会の研究発表 「学生プロポジション」で優秀賞を受賞しました。

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人間共生学部共生デザイン学科の植村香乃さんと浅川真由さん(ともに4年)が、11月11日(土)横浜・関内キャンパスで開催された日本デザイン学会秋季企画大会の研究発表「学生プロポジション」で優秀賞を受賞しました。日本デザイン学会は、1953年7月20日の設立以来「会員相互の協力によってデザインに関する学術的研究の進歩発展に寄与する」ことを目的として活動を行っている学術団体です。日本デザイン学会では、デザインを学ぶ若い方々へのデザイン学研究の普及を目的に「学生プロポジション」発表会を実施しており、大学、大学院、専門学校でデザインを学ぶ学生が日頃の研鑽の成果を展示、発表し、交流することで、幅広いデザインの知と技を共有しています。

今回、植村さんと浅川さんが発表した研究テーマは「動物園のふれあいコーナーのリニューアル提案」。卒業研究として取り組んでいるテーマで、学会ではその中間発表を行いました。環境保全、地球温暖化、動物保護が世界で広く発信されている中で、二人の周囲には動物の保護団体等で活動する知人も多く、そこでの活動の様子などの話を聞く機会はこれまでにもあったそうです。植村さんと浅川さんは、その流れから、動物園のリニューアル提案というテーマに関心を持ち、卒業研究として取組むことを決めました。
二人は、都市部における動物園の役割が大きく変化していることに着目。近年の動物園は、遊園地などの施設と同様にエンターテインメントが重視された施設としてだけでなく、環境教育や保護活動の認知拡大の場としても注目されています。その一方で、動物福祉に対する懸念や施設の限られたスペース制約の課題に直面しているといいます。そこで、今回の研究では、動物園のふれあいコーナーの環境を観察し、改善点を特定することで、動物福祉と環境教育の向上を目指すための施策を検討することとしました。研究のステップは「デザイン思考」を用いて、共感→問題定義→創造→プロトタイプ→テストの流れでまとめていきます。具体的には、動物園のふれあいコーナー施設や環境、プログラムについて観察し分析。そこで浮き彫りになった課題に対して、具体的な解決策をまとめ提案します。

植村さんと浅川さんは、実際に横浜市内の動物園を訪れて現地調査を実施し、来場者の様子などを観察して分析を行いました。そこから、現在の良さをしっかりと残しつつ、新たに環境や教育といった点に着目した動物ふれあいコーナーを提案したいと、目指すかたちを導き出しました。二人が提案する新たなふれあいコーナーは、動物に触れることができるだけでなく、パネルやゲームを活用して動物の習性や特徴を学べる仕掛けであったり、動物と触れ合いながらクイズを解くことで、新たな知識を得ることができる、子どもだけでなく大人も一緒に学び楽しめる空間。今後は、実現可能な施策を具体的に検討しながらプロトタイプの製作に取り掛かります。

今回初めて、学会という大きな場での発表を経験したという植村さんと浅川さん。植村さんは「発表の場では緊張することなく自分たちが今まで取り組んできた研究の成果を発表することができました」と話します。浅川さんは「質疑応答では、自分たちが想定していた内容ではないことを聞かれ、応えたいことがあってもうまく伝えることができませんでした」と学会という場での発表の難しさを実感したそうです。「動物園のリニューアル提案は、横浜市との連携、地域の課題解決、新たな学びの場の提供といった、多くの方々と協働する取り組みの内容が評価され、受賞に繋がったと考えています。今回の発表時に頂いた意見も含めて、最終提案に向けてしっかりとまとめていきたい」と二人は今後に向けての意欲を語ってくれました。

関東学院大学は今後も地域と連携した学びを推進していきます。

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