建築・環境学部の学生たちが、横浜橋通商店街で公開展示会を開催しました。

#建築・環境学部 #展示会 #まちづくり

3月13日(水)に建築・環境学部の学生たちが、横浜橋通商店街とその周辺地域をフィールドに、様々な「まちづくり」提案を考えて制作した模型や説明パネルの公開展示会を開催しました。この展示会は建築・環境学部の中津秀之准教授の研究室と、横浜の下町で場づくりとアーカイブをおこなう若者コミュニティ「下町編集室OKASHI」が主催となり、横浜橋通商店街にあるタカナシ菓子店の跡地で展示を行いました。また関東学院大学の学生だけでなく、横浜国立大学の学生も企画に携わっています。

展示会では、それぞれ模型や説明パネルを制作した学生たちからプレゼンテーションが行われました。建築・環境学部4年生の原田莉歩さん(粕谷研究室所属)は、横浜の様々な地域で進む再開発の中で、地域住民の生活の中心として在り続ける商店街と、住民たちの生活文化に溢れたこの街に魅力を感じ、対象敷地として選んだといいます。「この地区の調査を進めていく中で、色々な国籍と幅広い年齢層の住人が居て、住宅が密集している点がこの街の特徴だと気付きました。『道をつくるとともに居場所をつくる』こと、『新たな再開発のカタチ』をテーマとし、街の姿を残したまま、多くの人々が繋がることができる空間を考えました。元々ある区画の一つを2階部分に持ち上げ、1階部分を人と交流できるような『第2の商店街』としての道を作り、人々の居場所を作ることが狙いです。制作をする中で、言葉に表せないイメージを形にするのがとても大変でしたが、形になっていくその過程は楽しかったです。4月からは建築関係の会社に就職しますが、大学時代に学んだことを生かし、土地に根付いた文化や生活を観察、調査し、街の風景にうまく溶け込んだ空間を作っていきたいと思います」と、今回制作した作品や今後の抱負について話しました。

同じく建築・環境学部4年生の澤野翔琉さん(中津研究室所属)は、昨年夏に他大学の学生とワークショップを行った際に、横浜橋通商店街を調査したことがきっかけで街へ魅力を感じ、制作に取り組んだと言います。「住民の方々から話を伺っていくうちに、商店街の中に滞留する場所がないことが、この街の問題ではないかと思いました。ここ数年外国人が急増し、元からいる住民と外国人の関係性が希薄だという話も住民から話を聞いたので、そうした課題を解決するために自転車専用レーンを作り、商店街には人々が滞留できる場所や、新しく訪れる外国の方も住民と交流を持ちながらお店を開けるような空間を考えました。私はまちづくりに興味があって、他の学部から建築・環境学部に転部してきました。4月からまちづくり事業に携われる企業に就職が決まっているので、今回のような企画を含め、大学で培った知識や経験を踏まえて仕事に励んでいきたいです」と、作品のコンセプトと将来への抱負を口にしました。

展示会には多くの地域の方が訪れ賑わいを見せており、学生たちの説明を受けながら模型や説明パネルを眺め、感心している様子でした。展示会を見に来た住民の方からは、「若い学生たちが私たちの街のことを考えて、このような立派な模型を作ってくれるのはとても嬉しいです。私たち住民もその気持ちに応えられるように、実際のまちづくりに反映できるような仕組みを作れるようにしていきたいです」と感想を口にしました。

今後も関東学院大学は、地域との交流を通じながら、地域の課題解決に向けた学びを推進していきます。

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