3月19日(火)、横浜市立大学にて開催された「地域づくり金沢フォーラム2024」にて、関東学院大学のゼミナール、研究室が活動報告を行いました。
横浜市金沢区に拠点を置く関東学院大学は、同区の横浜市立大学とともに、大学の専門的な知見や学生の行動力、発想を生かした金沢区のまちづくり「キャンパスタウン金沢」に長年取り組んでいます。2023年度のキャンパスタウン金沢サポート事業補助金が交付された両大学のグループは、「地域づくり金沢フォーラム2024」において地域の住民の方々へ向けて活動内容を報告します。関東学院大学からは、経済学部中泉拓也ゼミナール、建築・環境学部中津秀之研究室の2グループが参加しました。
中泉ゼミナールの活動報告は、「金沢区の交通課題、交通困難者を調査し、ナッジを用いて改善」。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の事故未遂(ヒヤリハット)が存在するというハインリッヒの法則があります。その法則に基づきヒヤリハットの数を減らす方法として、金沢区内のヒヤリハットが起こるような道路を調査し、行動経済学を使った注意喚起の検討や、道路マップに危険な箇所を記載する提案を行いました。参加した町内会の方からは「我々も危険だと思っている場所も指摘があり、今回の報告を聞いてその危険さを再認識しました。今日の話を参考にさせていただき、警察とも相談しながら対応を考えていきたいと思います」と感想がありました。
中津研究室は、4年生の小林翔さんが中心となって行った「六浦東地区における小学生と地域住民を中心とした環境教育と緑化活動によるまちづくり活動」を報告。子どもたちが主体的に取り組み、大人たちと一緒に決定する地域づくりを目指したと言います。六浦東エリアで2つのワークショップを行い、子どもたちと地域住民との多世代交流が生まれ、自分たちのまちに対する意識に変化があったと報告がありました。参加者からは、「子どもを巻き込んだワークショップを行うのは、非常に地域活性化に効果がある取り組みだと思っております。子供たちの『気づき』を促すという目的も素晴らしいですが、『知恵』や『想像力』を身に付けることも目的としてワークショップが出来ると、より素晴らしい成果が生まれるのではないかと思いました」と、感想とご意見をいただきました。
後半は、パネルディスカッションを実施。各発表グループ、金沢地区の社会福祉協議会の関係者、関東学院大学社会連携センター長の津軽石昭彦教授も交え、「地域と大学の力の融合 ~地域活性化に向けて~」というテーマで討論を行いました。地域が学生たちに求めるもの、学生が地域に求めるものについてそれぞれ意見を交わし、今回のフォーラムの感想などを発表しました。津軽石教授は「今日の皆さんの話の中で、地域や多世代との『繋がり』というキーワードが多く出てきました。こうした繋がりを大切にしながら、理論を事実に当てはめていく、事実から理論を作りあげていく、これを循環させていくことが生きた学びになるのだと考えています。今後も地域の皆さまの協力をいただきながら、学生たちの学びを深めていきたいです。引き続きご協力をお願いいたします」と、学生たちの発表の総評と、地域の皆さまへの感謝を口にしました。
今後も関東学院大学は地域と連携し、社会課題の解決に向けた実践的な学びを提供していきます。
※4/8追記 広報よこはま金沢区版4月号に各グループの活動が掲載されています。
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