防災・減災・復興学研究所が「葉山町民大学」で防災に関する講座を開講しました。

#葉山町民大学 #防災・減災・復興学研究所

関東学院大学と葉山町は、密接な連携・協力関係を築くことで、教育研究力の向上や、地域の持続的発展や課題解決に寄与することをめざし、2015年に包括協定を締結しています。それを受け、毎年、葉山町民を対象とした講座「葉山町民大学」を開講しています。2023年度は、防災・減災・復興研究所の協力のもと、様々な視点から防災を学ぶことをテーマに全3回の講座を実施しました。

2月27日(火)に開催された第1回の講座は、建築・環境学部 古賀 紀江 教授による「大災害後の生活環境を考える」。避難訓練や防災情報を得ることの意味に関する講義を行いました。安全な場所であるとの思い込みで避難経路を決めてしまうと、災害リスクのある地域へ避難してしまうこともあります。そこで、避難場所や避難所を確認すること、またそこまでの避難経路での危険性を考えることで、対災害力を身につけることが大切であるということが教授されました。

3月5日(火)には、看護学部 ケニヨン 充子 准教授による第2回講座「いまからでも遅くない!災害時の健康への備え」を開講。避難所での窮屈な姿勢や水分摂取不足により、足から心臓に血液を戻す血管(静脈)に血の塊(血栓)ができる深部静脈血栓症を発症する可能性があるため、定期的に避難所の外に出て、散歩や体操などの運動を行うことが血栓予防には大事だということが説明されました。講座では、受講者とともに、椅子に座りながらできる運動を実践しました。

3月6日(水)の第3回講座では、「災害に備える~食と健康~」のテーマで、栄養学部 菅 洋子 教授による講座を開講。菅教授は「保存食は、長期保存できる災害食だけにこだわらず、常備食として普段使うことができる食品を備えておくといいですね」と話します。また、生活習慣病やフレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)を予防するためには、食事の見直しや運動不足を解消することが重要で、歩くだけでは筋肉は減っていくので筋トレも必要だといいます。当日は実際に受講者とともに運動にチャレンジしました。

それぞれの講座には約30名の葉山町民が参加し、受講者たちは自分自身の災害対応力を考えるきっかけとなったようでした。

今後も関東学院大学は研究成果を地域に還元し、地域と連携して課題の解決に臨んでいきます。

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