4/25(木)、横浜・金沢八景キャンパスで工学研究科の有志の大学院生によるコース横断の研究発表会が行われました。
この発表会はコロナ禍で発表の機会がなかった学生に発表を経験してもらうこと、また研究分野が異なる発表を相互に聞くことで課題解決のヒントを得るなど、異分野の研究者を含む大学院生同士の交流を深めることを目的として企画実施されたもので、今年で3回目となります。今回はポスター発表会の形式で行われ、生命科学コースの海老原研究室より3名、新家研究室より2名、飯田研究室より5名、数理・物理コースの中嶋研究室より4名、古澤研究室より2名、応用化学コースの友野研究室より6名、先進機械コースの堀田研究室より3名、情報ネット・メディアコースの元木研究室より1名、平澤研究室より2名の計28名が発表を行いました。また、理工学部生命科学コースの海老原充教授、飯田博一教授、新家弘也講師、数理・物理コースの中嶋大教授、船木靖郎教授、古澤峻准教授、応用化学コースの友野和哲准教授、先進機械コースの辻森淳教授、堀田智哉准教授、情報ネット・メディアコースの平澤一樹教授、元木誠教授、吉川厚教授、髙橋聡准教授、土木・都市防災コースの福谷陽教授など、理工学部の様々なコースの教員が参加して、コース横断的な質疑応答が行われました。
会場には大学院生がそれぞれ工夫を凝らして作成したポスターを貼ったパネルが多数並び、理工学部辻森学部長、工学研究科香西研究科委員長の挨拶で発表会がスタートしました。
28枚のパネルを番号ごとに2グループにわけ、交互に発表を行う形式で、最初のグループの発表者がパネルの横に並ぶと他の学生は聞き手として会場に並んだ各ポスターをまわりました。
開始直後はどのように始めればよいか、発表者も聞き手にまわった学生も戸惑っている様子でしたが、あちこちで発表が始まりだすと、熱心に説明する発表者に対して聞いている学生や教員から積極的な質問も飛び交うなど、会場全体が熱気に包まれました。
発表を終えた平澤研究室の髙橋亮樹さん(博士前期課程1年)はポスター発表を行うのは初めての経験でしたが「同じ工学研究科でも様々な分野の学生が一堂に集まるので、自分が研究している分野をまったく知らない人に説明するという点が難しいと感じました。事前に指導教授からもその課題をクリアするように言われていたので、同じ研究室の学生から、わかりやすいたとえ方などのアドバイスをもらい、発表にも活かすことができました」と話しました。
飯田研究室の荒井りこさん(博士前期課程2年)は「今まで学会発表でポスター発表を行ったことはありましたが、今回は聞いている人が生命科学の分野に詳しい人ばかりではないので、専門的な話を深めるよりは全体を通した流れで説明し、研究している内容が伝わるように工夫しました」と話しました。
また同研究室の高橋朱音さん(博士前期課程2年)は、「同じ工学研究科でも、機械や宇宙など幅広い分野の研究をしている学生の発表が聞けてとても面白かったです。それぞれが研究している内容について理解することは少し難しかったですが、今まで他の分野の方から説明を聞く機会がなかったので新鮮でした」と発表を聞いた感想を述べました。
発表者・タイトル
荒井 りこ (飯田研究室) |
マイクロ波を利用したエステル・アミドの簡便合成とその反応促進効果に関する考察 |
稲餅 舞 (飯田研究室) |
マイクロ波照射下におけるルテニウム-ビピリジル錯体の合成 |
今井 祐樹 (堀田研究室) |
MEMS センサを用いた3 軸合成FFT による転がり軸受の損傷検出とその検出精度 |
大川 諒輔 (友野研究室) |
層状マンガン酸化物の層間金属錯体変化がキャパシタ電極性能に及ぼす影響 |
川邊 優衣 (中嶋研究室) |
チャンドラ・ディープ・フィールドサウス(CDF-S)における活動銀河核のX 線スペクトル解析 |
高 雨沁 (新家研究室) |
ケミカルシャペロンによるハプト藻の高温耐性改善について |
小林 政智 (元木研究室) |
UAV から撮影した赤外線画像を用いた物体検出手法の密漁対策の検討 |
紺谷 匠 (海老原研究室) |
ケヅメリクガメの酸味受容体OTOP1 とエサ探索行動の相関解析 |
佐々木 涼 (友野研究室) |
電解液変更によるCo 錯体を含む層状マンガン酸化物を用いた低電位水素生成 |
志田 敦 (古澤研究室) |
超新星爆発における原子核の組成 |
島田 剣太 (海老原研究室) |
金時草のメラトニン合成酵素T5H の配列決定 |
周 正 (堀田研究室) |
ステンレス製小径玉軸受の寿命調査 |
関口 音夢 (平澤研究室) |
力覚フィードバック装置の開発と評価 |
瀬沼 愛佑梨 (友野研究室) |
金属錯体を挿入した層状MnO2 薄膜の水素生成に及ぼす可視光照射の影響 |
髙木 直矢 (中嶋研究室) |
宇宙軟X 線観測用CCD+CMOS ハイブリッドセンサカメラの開発 |
高橋 朱音 (飯田研究室) |
マイクロ波照射法を用いた4-フェニル酪酸等の簡便な合成法の検討 |
髙橋 亮樹 (平澤研究室) |
Virtual Analog Modelling を使用したエフェクタの再現 |
高橋 良朋 (古澤研究室) |
Python を用いた銀河系のN 体シミュレーション |
徳江 快斗 (新家研究室) |
微細藻類Tisochrysis lutea における形質転換系の最適化 |
縄 大輝 (飯田研究室) |
ジシアリルT 抗原の合成を目的とした構成単位の合成検討 |
花谷 明信 (友野研究室) |
可視光応答型層状マンガン酸化物を正極材料に用いたアニオン駆動型電池の高容量化と開発 |
早川 海都 (中嶋研究室) |
X 線撮像分光衛星XRISM 搭載 Xtend の軌道上エネルギー較正 |
松井 誠実 (友野研究室) |
脂質イオン種による層間反応場の性質変化の制御と有機色素の吸着 |
宗村 光留 (中嶋研究室) |
宇宙軟X 線観測用CMOS カメラの開発 |
矢嶋 皓範 (堀田研究室) |
円筒ころ軸受におけるラジアル荷重と転動体公転速度との関係 |
山内 弥佳 (飯田研究室) |
簡易的で実践的な炎色反応実験 |
吉野 暖人 (友野研究室) |
層状MnO2 の色素吸着型キャパシタへの展開に関する研究 |
若林 貴大 (海老原研究室) |
ケヅメリクガメの辛味受容体TRPV1 遺伝子の解析 |
参加研究室紹介
生命科学コース | 海老原研究室 |
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飯田研究室 | |
新家研究室 | |
数理・物理コース | 中嶋研究室 |
船木研究室 | |
古澤研究室 | |
応用化学コース | 友野研究室 |
鎌田研究室 | |
先進機械コース | 堀田研究室 |
情報ネット・メディアコース | 平澤研究室 |
元木研究室 | |
高橋研究室 | |
吉川研究室 | |
土木・都市防災コース | 福谷研究室 |
今後も関東学院大学では、研究者同士の交流を深める機会を提供していきます。
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