川崎市立川崎高等学校との高大連携企画「理工系学部体験プログラム」を開催しました。

#高大連携 #理工系人材育成 #理工学部 #建築・環境学部

6月4日(火)、横浜・金沢八景キャンパスにて高大連携企画「理工系学部体験プログラム」を開催し、川崎市立川崎高等学校の1年生113名が参加しました。関東学院大学では、多くの高校が文理選択を行う高校2年生までの進路学習として、理工系研究の面白さや醍醐味を伝えることで、文理の志向を理解したうえで積極的に理工系を志向する生徒を増やすべく本企画を実施しています。

体験プログラムは理工学部の9コースおよび建築・環境学部による全10講座。実験の実演や研究室の紹介、学生による卒業研究のプレゼンテーションなど理工系の学びと研究の魅力を伝える講座が出揃いました。

開催に際して、辻森 淳理工学部長は「理工系学部の中で、ICTスキルが必要になるのはどういった学科・コースだと思いますか」と生徒たちへ問いました。「正解は、すべての学科・コースです。大学における学問や研究において、手計算をすることはほぼありません。大学では、高校の数学の知識にICTスキルやAIに関する知識を掛け合わせ、PCを用いて試算を繰り返すことで調査や研究を進めていきます。また、今は高校の数学の知識が社会においてどのように役立つか想像し難いと思いますが、実は私たちの生活に身近な製品を生産する過程において、重要な構成要素なのです。今日は、数学に苦手意識のある人もそういった視点に立って受講してもらえれば」とプログラムを通して理工系の学びと日常生活が密接に結びついていることを体感し、学問の視野を広げてほしいと生徒たちを激励しました。

先進機械コース
材料の強さを調べてみよう!

健康科学・テクノロジーコース
心電図を見てみよう!

理工学部先進機械コース堀田 智哉准教授の「材料の強さを調べてみよう!」では、ジュラルミンを用いて材料の引張強さを調べる実験を行いました。棒状のジュラルミンを機械で上下に引っ張り、何Nの力にまで耐えられるかを実演。生徒たちはジュラルミンが上下に伸びる様子をじっと見つめ、千切れる瞬間には驚きの声があがりました。続いて、中心に丸穴が開いたジュラルミンで再度同じ実験を実施。先ほどの丸穴のないジュラルミンより弱い力で千切れるという結果に堀田准教授は「上下から引っ張られたときの”力”は、川の流れのようにジュラルミンの中を一定に伝っていきます。しかし丸穴がある場合には、その部分のみ局所的にかかる力が大きくなる”応力集中”という現象が生じます。この現象は、お菓子の袋などにみられる”マジックカット”に活用されており、ビニールの端に小さな穴を複数開け、応力集中を発生させることでどこからでも袋を開封できるようにしています」と解説しました。

参加した生徒は「数学が苦手だから文系にしようと漠然と考えていましたが、今日の体験プログラムに参加して、応力集中がマジックカットや缶のプルタブなどに使われていると知り、以前より理工系が身近に感じられました」と明るい表情で感想を語りました。

生命科学コース
微生物、動物、植物の生命現象を最新機器で解明する最先端研究を覗いてみよう

数理・物理コース
振り子をふらして実験!
あらゆる物体の運動を支配する重力加速度を測ってみよう!

応用化学コース
身近な環境問題!
マイクロプラスチックを見てみよう

表面工学コース
葉っぱ(葉脈)を金属化して栞を作ろう!50円や100円玉と同じ外観に数分で変化する様子を観察しよう

電気・電子コース
半導体光デバイスについて

情報ネット・メディアコース
学生による研究紹介

土木・都市防災コース
こんなこと、できるんだ!
「AI・データ × 土木・都市防災」の研究

建築・環境学科
世界の様々な住まい
―気候・風土・歴史がつくる居住空間―

関東学院大学では、今後も文理の志向を高校生へ理解してもらうための高大連携企画を推進するとともに、理工系人材の育成に寄与すべく様々な高校と協働してしてまいります。

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