理工学部および工学研究科の学生らが「エコWEEK」で科学実験教室を開催しました。

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7月28日(日)、三井アウトレットパーク横浜ベイサイドにて開催された環境保全イベント「エコWEEK」に理工学部および工学研究科の学生らが科学実験教室を企画・出展しました。

理工学部応用化学コースの友野研究室は、試験管に色のついた2種類の水溶液を入れ、光を照射することで一時的に水溶液の色を透過する化学変化が体験できる「ケミカルライトウォーター」の制作。先進機械コースの堀田研究室は、省エネルギーを実現する自動車などに使用される「ボールベアリングの組立体験」、脱炭素社会へ向けてエネルギーとしての活用が期待される”水素”の力で打ち上げる「水素ロケット」を出展。工学研究科の学生らは、暑い夏に缶ジュースを素早く冷やす実験「夏をひんやり~温度を目で見てみよう~」 を開催し、塩の作用で氷の融点を下げ、缶の表面温度の変化を赤外線サーモグラフィーを用いて観察する企画を実施しました。会場は多くの親子連れで賑わい、来場者のほとんどが4つの実験教室すべてを体験するほどの盛況ぶりをみせました。

特に人気を博したのが「水素ロケット」。子どもたちはロケット本体と翼に見立てた用紙に思い思いの絵を描き、それを円柱形のプラスチックに貼り付け、ロケットを制作。発射台からロケットが打ち上がるたびに、来場者から歓声があがりました。

打ち上げのレクチャーを担当した先進機械コース3年の笹生 龍平さんは、発射の仕組みについて「発射台となる筒に水を入れ、手回し発電機で電気を送ることで水を電気分解し、発射台に水素と酸素を溜めます。水素が一定程度溜まるよう、素早く発電機を回すことが遠くまで飛ばすポイントです。水素が溜まったら、最後にスイッチを押すことで電流が発射台に伝わり、水素を爆発させることでロケットが発射されます」と解説しました。

小学1年生の息子を連れて参加した保護者からは「1年生はまだ小学校で理科の授業がないので、大学生の力を借りて自らロケットを制作し、発射するという一連の実験を子どもに経験させることができて、とてもよかったです」と話しました。

工学研究科情報学専攻2年の小林 政智さんは、「私が学部生の頃から継続している研究で赤外線を活用していることから、赤外線サーモグラフィーを使用した夏らしい実験を思いつき、実現に至りました」と話し、自身の研究についても「私は知能ロボットに関する研究を専門とした元木研究室に所属しており、現在は赤外線カメラを搭載したドローンを活用し、夜間を狙って行われる密漁行為を監視・抑止する研究を行っています。夜間のパトロールは人件費がかかるだけでなく、密漁者から危害を加えられるなどの危険性もはらんでおり、ドローンの活用によりこうした課題を解決できたらと考えています」と語りました。

化学の教員志望だという応用化学コース4年の宇佐 環樹さんは「友野研究室は、今回のように”教える”経験を積む機会がとても多いことが特徴で、同じ研究室の大学院生が子どもと接する姿から学ぶことも多々あります。化学は今回のように実験を通して学ぶ方が楽しく修得できますし、生徒の自主性も育まれると思うので、将来は実験を多く取り入れた授業が展開できる教員になりたいです」と意欲的に語りました。

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