8月1日(木)、人間共生学部共生デザイン学科の二宮咲子准教授のゼミナールが、「ハーブを楽しむ会」を横浜南共済病院の公開空地「ハーブ香る憩いの芝生広場」にて開催しました。
この企画は横浜市から助成金を受けて行っているプロジェクトで、六浦東地区地域緑化計画の一つとして、地域の人々や病院の患者さん、子どもたちに安心して触れることが出来るように、農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培による「ハーブガーデンづくり」を二宮ゼミが行っています。今回は、ガーデンづくりに協力した関係者の方々を招き、交流を深めつつハーブについての理解を深める機会を設けたいという二宮ゼミの想いから、「ハーブを楽しむ会」を実施することになりました。
最初のプログラムは「ハーブを楽しむ~あじわう編~」ということで、ハーブガーデンで収穫した色々なハーブを使用した飲み物や食事をいただくことに。ローズマリーを使用したローズマリーウォーターはレモンをいれ、夏の爽やかさを感じる香りで、口あたりもとてもすっきりしています。ローズマリー、ラベンダー、タイムなどを使用したブレンドハーブティーは、同じくすっきりした味わいですが、ラベンダーの上品な香りがとても心地よく、リラックス効果があるとのことでした。
続いては、スイートバジルをバターに混ぜたバジルバタートースト。このスイートバジルは食べる直前にガーデンで収穫したもので、濃厚な香りと風味が味わえます。
これらのハーブを使った飲み物や食べ物を口にした参加者たちからは、「すごい香り豊か」、「香りだけでなく、甘さも感じる」など、ハーブの香りや風味に感動している様子でした。
食事の後は、「ハーブを楽しむ~まなぶ編~」。二宮ゼミ4年生の安澤希英さんから、ハーブの歴史と医療とのかかわりについての説明がありました。古代エジプトの時代から化粧水やお風呂などに使われていたことや、医療用としても古代ローマで活用されていたこと、また近年ではストレスや心理的な問題を抱える人々に対し、ハーブセラピー、アロマセラピーなどのハーブのリラックス効果に着目した活用が行われていると説明があり、参加者たちはあまり触れる機会のない、ハーブの歴史や活用内容に感心している様子でした。参加した横浜南共済病院で働く方からは、「ここで収穫されたハーブを使用して、アロマセラピーが病院内で行えるようになると、面白くなるかもしれません」という意見があり、ハーブの色々な活用方法が出てくることを期待していました。
最後に企画の中心となった安澤さんにインタビューを行いました。
「ハーブの組み合わせを試行錯誤して、参加者の皆さまが喜んでもらえるようなメニューを考えました。また召し上がっていただくだけでなく、今後も協力していただく皆さんにもハーブについて理解を深めてもらおうと思い、『まなぶ編』も行うことにしました。私は卒業研究を、『病院の敷地で癒しを生み出すデザイン実践』というテーマで行っており、横浜南共済病院をフィールドとして研究しています。植物から直接得られる癒しだけでなく、栽培や土いじりなど、人々の交流からも癒しが得られるのではないかと考えており、この研究では植物療法も含めて、色々な癒しを見出せるデザイン実践を行っていく予定です。今後は今回のイベントよりも大きい規模で、様々な形でハーブを楽しめるプログラムを行いたいです」と今後の抱負を口にしました。
今後も人間共生学部は、地域社会と関わり、自然と共生する暮らしと社会のためのデザイン実践に取り組んでいきます。
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