8月6日(火)、小学生向け研究体験プログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス」として、看護学部の永田真弓教授による「病気別の食事を考えた自分カルテ作り’24-人形のおなかを見てさわってきいてみよう-」を開催しました。「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、大学や研究機関で「科研費」(KAKENHI)により行われている最先端の研究成果に、小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、科学的好奇心を直に刺激して“ひらめき”、“ときめく”心の豊かさと知的創造性を育んでもらうプログラムです。本学では、永田教授自身の研究分野である小児がん治療中の小学生用の食生活セルフマネジメント支援に関するプログラムをアレンジし、小学5・6年生を対象に開講。健康な小学生がかぜの際に生じる発熱や吐き気等の症状を取り上げました。当日は15名の受講者が参加し、難しいと思われがちな身体や食事の「セルフマネジメント」を楽しみながら、研究の一端を体験し、研究や小児看護学の魅力に触れました。
また、看護学部小児看護学ゼミナールの4年生5名が参加し、アイスブレイクやクイズの企画、プログラム全体のサポートにあたりました。アイスブレイクでは人体かるたを行い、プログラム開始前から大盛り上がり。小学校で習った知識を活かすことができたようで、知ってる!と熱心に取り組む受講者の姿を見て学生たちは、「想像以上に楽しんでもらえました。読み手として、お手付きをさせるなど盛り上げる誘導ができたのも距離が近づくきっかけになったのでは」と振り返りました。
永田教授の「食事と栄養、食事と関係のある症状について」講義では、栄養が足りないと吐き気や腹痛といった症状がでるという説明を受け、症状が出たときはどういう対応をすると良いかという問いに、自分の体調不良になったときを振り返りながら学んだ受講者たち。「仕掛け絵本、身体エプロン、モデル人形を使って消化管を観察してみよう」、「聴診器を使ってシミュレーション人形とおなかの音をきいてみよう」といった講義も行われ、普段触る機会の少ないモデル人形や聴診器などを用いて、学びを深めました。
学生たちは、身体の部位の説明や聴診器の使い方を説明するなど、声がけを行ったほか「おなかがいたいときはどんなものを食べたらいいかな?~症状別食事対策クイズ~」では、8問の3択クイズを企画し、学んだことを踏まえて答えを選んだ理由を述べる小学生たち。受講者の中には、身体エプロンやモデル人形に含まれていない身体のパーツや振り返りの際に気になったことについて学生へ質問を行うなど、意欲的に学んでいる様子が伺えました。
関東学院大学は、今後も小学生の知的創造性を育む企画を実施していきます。
※このプログラムは、JSPS 科研費JP24HT0071の助成を受けております。
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