9/24(火)に横浜・金沢八景キャンパス前を流れる侍従川にて、建築・環境学部の学生らが廃ダンボールで型枠を作製してコンクリートでつくったカヌーでレースを行う「第44回エコ・コンクリートカヌーコンペ2024」を開催しました。
このイベントは、建築資材に実際に触れ、安全性も確かめられるという施工の練習を兼ねており、建築を学ぶ学生のため1976年より「コンクリートカヌーコンペ」としてはじまりました。元々は南洋材という熱帯地域で産出される木材を中心とした合板をカヌーの型枠として使用していましたが、環境負荷が高いことなどから1997年からは廃ダンボールを使用し「エコ・コンクリートカヌーコンペ」と名称を変更して継続してきました。昨年のデモンストレーションからコロナ禍でのブランクを経て、5年ぶりのコンペ開催となりました。
例年、学生は有志で集まり参加しており、レースでは侍従川を往復300M走行しそのタイムを競います。今年度は4年生チームから3隻、2年生チームから1隻、1年生チームから2隻の計6隻がエントリー。建築・環境学部の増田助手や中村助手、昨年に続き実行委員長を務めた大畑俊輔さん(建築学専攻修士1年)が中心となる実行委員がサポートを行い、設計、施工に工夫を凝らした船が出揃いました。今年度優勝を遂げたのは、2年生7名による「一蓮托生」チーム。同チームのうち3名は昨年のデモンストレーションに参加しており、細いデザインとコンクリートの薄さにより沈んでしまったという経験と反省から、今年度はメンバーを増やし船作りに臨んだといいます。カヌーは軽さや船の形によって進み方が変わるため、打設と呼ばれるコンクリートを塗る作業は薄すぎず厚塗り過ぎないよう作業することが重要。加えて、この作業はスピード勝負のため、メンバーの協力が不可欠だったと振り返ります。しかし、船の形や重さのバランスを取るのが難しく、川へ浮かべるまではどうなるのか誰もわからないのだとか。学生らは、昨年のデモンストレーションにて作製されたカヌーを使用して試乗を行い、本番に挑みました。
実際に、より速く進むようにと船の先を細くスタイリッシュに仕上げたものの、バランスを取れずに沈む船が見受けられました。学生たちは「浮かすことはできたがレースに耐えられなかった」と振り返り、それも経験と楽しみながら参加していました。
また、初参加となった1年生のチームが大会史上初となる2隻分で1隻とする船を設計。抜群の安定感でレースを完走するなど、コンクリートカヌーの歴史と革新が垣間見えるレースとなりました。
今後も、関東学院大学は学生がモノづくりの楽しさや難しさを実践的に学ぶ機会を提供していきます。
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