10月10日(木)、理工学部土木・都市防災コースのサイエンスコミュニケーターを務める学生らが、鎌倉市立第一中学校の1年生を対象とした防災教育に協力しました。
関東学院大学では、2013年より中外製薬株式会社などと協働で開発した防災教育プログラムを鎌倉市内の中学校で実施しています。同中学校は、関東大震災で甚大な津波被害にあった材木座海岸からほど近い高台にあり、通学路に津波浸水想定区域が含まれる生徒が多いことから防災教育に力を入れており、プログラム提供に至りました。当日は、災害時における避難所を想定した6つのプログラムが実施され、学生らは段ボールベッドの組み立て方や簡易トイレで排せつ物に見立てた液体を凝固剤で固める実験、新聞紙を使用したスリッパづくりをレクチャーしました。
学生らは、避難所での寝床として活用される段ボールベッドについて、ベッドに座った状態から立ち上がる方が床から立ち上がるよりも寝起きしやすく、身体への負担を軽減することができると説明。特に高齢者の避難生活において重宝されることが多く、日中は椅子としても活用できます。学生らのレクチャーのもと段ボールベッドを組み立てた生徒たちは、完成したベッドに横になると安定感のある寝心地に驚いた様子。学生らは「避難所ではベッド一つ組み立てるにも、私たちのような若い人の力が必要不可欠である」と生徒たちに語りました。
他にも、同中学校教諭による紙おむつづくりや救援物資を避難所となる体育館のどこに保管するかを検討するグループワークなど、子どもから高齢者まで様々な人が共に避難生活を送るために必要とされる防災グッズやそれらを活用するための基本的な知識・スキルを学ぶ一日となりました。
参加した生徒は「第一中学校が避難所になった際には、救援物資を適切な保管場所へ運んだり、段ボールベッドを組み立てたりと、特にお年寄りの助けになるよう中学生としてできることをやりたい」と語り、避難所の運営を下支えするのは一人一人の市民であり、中学生もその一員なのだという意識が芽生えた様子でした。
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