司書課程の学生が作成した「大学生が中高生にすすめる本」のPOPが横須賀市立南図書館にて展示されました。

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10/25~11/9の期間、横須賀市立南図書館にて、図書館司書課程・学校図書館司書教諭課程の学生が作成した「大学生が中高生にすすめる本」のPOPが展示されました。

関東学院大学では、全学部で図書館司書課程、教職課程を持つ学部では学校図書館司書教諭課程という資格取得に向けた課程を開講しています。現在は58名の学生が学部での学びに加えて、資格取得に向けた学びを深めています。

司書課程では「読書と豊かな人間性」という講義を開講しており、子どもたちが読書を通じてどのような能力を身につけるのか、本に興味を持ってもらうためにはどんな工夫が必要かなど、発達段階に沿ったサービスの理論や技術の習得に向け学びます。10年ほど前から、同講義を履修する学生が横須賀市内の図書館にて展示するという取り組みがあり、今回は横須賀市立南図書館より依頼があり実現しました。

横須賀市立南図書館では例年、秋になると読書週間として季節展示が実施されており、中学生や高校生にもっと本を読んでもらいたいという意向から、年齢の近い大学生だからこそ思う「大学生が中高生にすすめる本」のPOP制作を行うことになりました。学生たちは、自分がおすすめしたい図書を1冊選出し、手書きやパソコンなどそれぞれ得意な方法で制作を行いました。選出した本は、自分が初めて読んだ本だったから、自分が中高生のうちに読みたかった本だから、一番好きな本だからなど理由は様々。POPは、絵が苦手なため切り絵を作製し枠から飛び出したものや、Illustratorを用いてフォントにもこだわったものなど、工夫を凝らしたデザインが目立ちました。また、自分が一番印象に残った文章や伝えたい内容を限られたスペースでどう紹介するか、デザイン以外で中高生に目にとめてもらうにはどうしたらよいかを考えなくてはいけなかったようで、試行錯誤した様子が伺えました。

栗田佳史さん(教育学部こども発達学科4年生)は、「自分たちが作ったPOPを見て、その本を読んでもらえたらもちろん嬉しいですし、その後に同じ作家や次のシリーズの本も読んでもらえるきっかけとなっていれば嬉しいです」と期待を込めました。実際に、POPで紹介した全ての作品が一度は貸し出しをされ、市内の別の図書館から補充も行うほど大盛況だったといいます。学生が紹介したものの中には、数十年前に発刊された本などもあり、横須賀市立南図書館の山崎館長は「古い本が再度借りられる機会を得られたうえ、英語版の本も貸し出されるなど思わぬ展開がありました」と振り返り、多くの方に本を手に取ってもらえるきっかけになったようです。

関東学院大学は、司書課程の学生が利用者のニーズに合ったサービスを行うための実践的な学びの場を提供していきます。

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