11月13日(水)、横浜・金沢八景キャンパスにて2024年度の「トレイマットデザインコンテスト」の表彰式が開催され、学生たちの創造性が光る優れたデザインが表彰されました。このコンテストは、関東学院大学、日本マクドナルド株式会社、横浜市が連携し、生物多様性の重要性について人間共生学部の学生が理解を深め、普及啓発に繋がることを目的としています。今年度で4回目を迎え、行政と企業、大学の三者が一体となったこのプロジェクトは、応募作品数が99点にのぼり、オンライン投票には4,345票が集まりました。
当日は、特別賞「ブルーピリオド賞」、横浜市みどり環境局長賞、優秀賞、最優秀賞の順で表彰が行われました。まず特別賞「ブルーピリオド賞」は、2024年8月公開の映画「ブルーピリオド」とのコラボによりワーナーブラザースジャパン合同会社の協力のもと新たに設けられた賞で、人間共生学部4年の政野詩織さんが受賞しました。政野さんのデザインは、映画「ブルーピリオド」のメッセージと重なる「見る人の心を動かし、行動を促す力」が評価され、映画の非売品グッズなどが副賞として贈られました。ワーナーブラザースプロモーション担当の田中龍彦氏は「視覚から刺激を受けた主人公が夢に向かって進む姿が、政野さんの作品にも投影されている」と高く評価しました。
続いて、横浜市みどり環境局長賞は、人間共生学部2年の梅田栞里さんに授与されました。彼女のデザインは、「持続可能な調達」と「生物多様性の保全」をテーマにしたもので、デザインを通じて次世代へと繋がる自然と人との共生を表現しました。横浜市の鈴木貴晶局長は、「社会のつながりを深める一助となる作品」として受賞理由を述べ、デザインの持つ可能性を評価しました。
優秀賞には、人間共生学部の中山美那さん(2年)と北原実空さん(4年)が選ばれました。中山さんのデザインは、汽車と線路、雲をモチーフに親しみやすく生物多様性への関心を引き出す内容で、多くの人々の環境意識を喚起するものでした。また、北原さんのデザインはフィレオフィッシュやポテトを街の風景に見立て、食材と環境のつながりをシンプルに表現し、視覚的な工夫がされている点が特徴です。どちらのデザインもオンライン投票で多くの票を獲得しました。
そして、最優秀賞を受賞したのは人間共生学部3年の小西愛音さんで、昨年に続く受賞となりました。今回のデザインは、シンプルで分かりやすく、生物多様性について自分事として楽しく考えられる工夫がされている点が評価されました。
小西さんのデザインは、11月13日(水)~26日(火)の間、横浜市内のマクドナルド全店舗でトレイマットとして使用されており、多くの人に生物多様性への関心を持ってもらうきっかけとなっています。
最優秀賞を受賞した小西さんは、「今回も最優秀賞を受賞できたのはとても嬉しいです。私は高校生の時にオープンキャンパスでこのトレイマットデザインコンテストの作品を見て、人間共生学部への入学を決めました。最初はデザインする中で、生物多様性についての知識が足りず、イメージする物を形にするのはとても難しかったですが楽しかったです。今年は逆に去年デザインしたイメージに囚われて、別のデザインを考えるのが大変でしたが、まさか最優秀賞をいただけるとは思いませんでした。来年も是非機会があればチャレンジしたいと考えています」と2年連続で受賞した喜びと来年に向けた意気込みを語りました。
表彰式の締めくくりには、人間共生学部共生デザイン学科の佐々牧雄教授が挨拶し、「このコンテストは今年で4回目を迎えますが、学生にとって学びと成長の機会となり、共生社会を目指す人間共生学部の教育理念に沿った素晴らしいプロジェクトに成長しました。多くの関係者の方々のご協力に感謝いたします」と口にしました。
今回コンテストへ申し込んだ学生たちはそれぞれが工夫を凝らし、生物多様性や環境意識を身近に感じさせるデザインを通じて、共生社会への学びを深めました。関東学院大学、日本マクドナルド株式会社、横浜市の協力により実現したこのプロジェクトは、学生たちの学びを地域社会に広げる取り組みとなり、このコンテストに参加した学生の今後の将来が期待されます。
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