教育学部と教職課程の交流企画として講演会「今、不登校について考えよう」を開催しました。

#一般社団法人「かけはし」 #まなべる居場所 #不登校

11月20日(火)、横浜・金沢八景キャンパスにて小学校または幼稚園教諭を志す教育学部の学生と全学の教職課程で中・高の教員免許取得を目指す学生の交流企画として、講演会「今、不登校について考えよう」を開催しました。日本国内の不登校児童・生徒数は34万人を超え、その数は年々増加しています。そのため今年度の本企画では、不登校の子どもたちの支援を行う「一般社団法人かけはし」より、元小学校教諭で代表を務める廣瀬 貴樹氏、廣瀬 千尋氏、松本 絵里氏をお招きし、同団体が運営する学校に行けない・行かない子どものための拠点”まなべる居場所”での支援の在り方をご講演いただきました。また、”個”にどう寄り添うかというテーマで子どもの事例をもとにグループワークを行いました。

講演において廣瀬代表は、”まなべる居場所”について「不登校の子どもを支える環境の一部、言うなれば子どもが安心して育つことのできる”土”でありたいと思っています。そのために私たちは、子どもとともに学び、遊び、多くの感情を共有することによって、”個”を知る時間を大切にしています。そうした時間を積み重ね、ここが安心できる場所だと思ってもらえれば、自信を失い自己表現が少なかった子どもも自ずと”これをやってみたい!”と気持ちを表に出してくれるようになります」と語りました。

子どもとともに生きることを実践する同団体。設立当初から通う生徒は、この拠点について”自分自身の喜怒哀楽を感じられる場所”だといい、とことん時間をかけて”個”に寄り添う同団体の取り組みが実を結んでいることが伺えます。学生らは真剣な表情で講演に耳を傾け、質疑応答では学校現場で応用すべく、クラス運営や感情の起伏が激しい子どもへの接し方など次々と質問する姿がみられました。

グループワークでは、不登校の子どもが一言も話さずに顔を見られないよう隠れているとき、あなたならどう向き合うかというテーマで話し合いを行いました。学生からは、まずは来てくれたことを褒める、隠れているということは一人の空間のほうが落ち着くと考え、段ボールでその子のための空間をつくる、ほかの子どもにその子に話しかけてもらうよう促すなど、同団体が実践する”個”への寄り添いに通ずるたくさんのアイディアが飛び交いました。来年から横浜市内の小学校教諭となる余湖 隼人さん(教育学部4年)は全体を振り返り、「私が担任を受けもつクラスでも、子どもたちが喜怒哀楽を表現できる環境をつくっていきたい」と子どもの育つ環境や居場所づくりに貢献したいという真っ直ぐな想いを語りました。

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