国際文化学部比較文化学科の学生が「ワールドスタディ」の報告会を実施しました。

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11/13(水)に、国際文化学部比較文化学科の学生が「ワールドスタディ」の報告会を行いました。「ワールドスタディ」とは、国際文化学部で夏季休業期間に集中講義として開講されている、各国の課題や歴史的背景を学ぶことを目的とした講義です。今年度は、柏崎 梢准教授が担当した「ワールドスタディ1」のタイと相原 健志准教授が担当した「ワールドスタディ2」のスペインを巡る2つのプログラムを実施。事前に、それぞれの国の歴史や文化を学んだうえで現地へ赴き、現地の方と交流しフィールドワークを行うことで、その国や地域が抱えている課題を直接学びます。

「ワールドスタディ1」の事前学習では、ノーベル平和賞受賞者のムハンマド・ユヌス氏が提唱した、二酸化炭素排出ゼロ、貧困ゼロ、失業ゼロの実現に向けた「3ZERO CLUB」という取り組みや、CODI(コミュニティ組織開発機構)と呼ばれるタイ政府の社会開発生活保障省に属する公共機関が行う貧困問題の解決に向けた活動を学び、現地ではアジア工科大学(AIT:Asian Institute of Technology )にて、バンコクの首都開発や持続可能な都市開発、気候変動対策についての授業を英語で受講。

また、バンコクではレスキューキッチンという栄養価の高い食事をつくり、現地のボランティアや協賛企業が協力し活動しているプログラムへも参加しました。実際に300人分ほどの角煮をつくり提供のサポートも行い、現地の方と接することでより貧困や栄養失調といった課題を間近に感じたといいます。そうした現地活動を踏まえ、3ZERO CLUBの実現に向けたソーシャルビジネスを考えるというテーマで、プレゼンテーションも実施。参加した学生は、「レスキューキッチンの活動を通して、同じ地域の中でも生活水準に差があることを目の当たりにしました。また、フードロスや狂犬病といった、日本にも共通している課題とタイならではの課題に取り組む機会にもなりました。私たちが普段から意識していなかったり、知らないだけで、こうして現地の活動を通して学ぶと自分たちにも何かアクションを起こせるのではないかという気づきになりました」と振り返りました。

「ワールドスタディ2」では、「スペイン文化・芸術探訪」として、17世紀頃のスペイン黄金時代と呼ばれた美術・音楽・文学などについて事前に学び、6泊8日の行程で、マドリードやサンティアゴ・デ・コンポステーラ、トレドを巡りました。実物を鑑賞し、現地の空気に触れることで理解を深めることを目的とし、プラド美術館にてフランシスコ・デ・ゴヤの名作「わが子を食らうサトゥルヌス」やディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス」など、世界を代表する芸術作品などに触れました。そのほか、トレドではあらゆる建築様式の建築物が入り乱れた街並みから歴史を感じたほか、サンティアゴではキリスト教の三大巡礼地のうちの一つであり、聖地巡礼の最終地にもなっている大聖堂を目の当たりにし、その迫力に圧倒されたといいます。また、街なかを歩いていると、あらゆるところで楽器を演奏している方がいたり、フラメンコを鑑賞しながら食事ができるレストランがあったりと、スペイン音楽が市民に根付いていることを実感。事前学習を行っていたため、歴史的背景を感じながらスペイン文化が現在にも大きな影響を与えていると知れたのは、現地へ行ったからこそ体感できたこと、と振り返りました。

報告会には、国際文化学部以外の学部の学生も参加しており、他学部の取り組みを知る貴重な機会となりました。
次年度は、中国とフランスへの研修を予定しております。今後も、関東学院大学は学生が国際的な視野を広げる機会を提供していきます。

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