11月10日(日)に象の鼻パーク(横浜市中区)で開催された「中区民祭り(ハローよこはま2024)」に、理工学部先進機械コースの武田研究室がブース出展を行ったほか、法学部の「地域創生まじゅんプロジェクト」に取り組む学生らがイベントのサポートにあたりました。このイベントは、昭和51年から続く伝統あるお祭りで、当日は多くの来場者で賑わいました。
理工学部先進機械コース武田克彦准教授の研究室からは学生8名が参加し、一般社団法人 関内活性会協力のもと、わたあめブースを出展。武田研究室では、代替燃料、燃焼改善、車両の修復および歴史を学ぶといった内容で研究を行っており、当日は、発電機の燃料として、研究室で精製した燃料を用い発電しました。学内で回収したペットボトルキャップを研究室内の油化装置にて5時間ほどかけて熱分解し、分解油を燃料としました。1㎏のペットボトルから約1ℓの燃料が得られ、当日は5ℓほどの燃料でわたあめ機に必要な電力を賄ったといいます。また、ペットボトルキャップから精製された燃料だけでは着火性や潤滑性が十分ではないため、学食の廃食油から製造したリサイクル燃料(脂肪酸メチルエステル)を加え、発電を行えるよう工夫しました。
来場者からの「なぜ無料で配布しているのか」といった問いかけには、わたあめが完成するまでの時間でそうした研究紹介を行い、プラごみからの発電を広く知っていただくため、と説明。また、学生らがリサイクル工程の説明を行った際には「自宅にあるペットボトルキャップを寄贈するから研究に活用してほしい」と声をかける来場者もいるなど、好意的な反響があったといいます。
参加した會田龍飛さん(先進機械コース4年)は、「もっと大きな機材に使用できると、より実用的になり多くの方に利用してもらえると思います。自分たちのブースだけでなく、このイベント全体を再生燃料で発電し運営できるようになると、再生燃料について興味をもってもらえるのでは」と話してくれました。また、石﨑和貴さん(同コース4年)は「今は分解油の燃料を精製するために、電気などではなく分解油自体を自己燃料として10~20%加熱に用いますが、油化装置が高効率化できれば自己燃料で使用する割合も下がると思います。イベント会場で捨てられるゴミが燃料に変わる様子をその場で見てもらえると、リサイクルの仕組みがわかり、環境問題を身近に考えるきっかけになるのでは」と期待を込めました。
同日には、地域創生まじゅんプロジェクトに取り組む法学部の学生らも参加し、象の鼻さん橋に停泊しているロセ・アルバ号で行われた特別展示「もうすぐ区制100周年!オリジナルオーナメントWS」や、象の鼻テラスで行われた「木育ひろば」の運営サポートを行いました。「もうすぐ区制100周年!オリジナルオーナメントWS」は、廃木材を使用した区制100周年という文字が入った木製のオーナメントに、リユースのクレヨンや色鉛筆、リボンの端材を使って、世界に一つだけのオーナメントを完成させるというもの。学生らは参加者へ書き方のアドバイスなどを行い制作のサポートをし、参加された方々はオーナメントへのデコレーションを思い思いに楽しみました。
関東学院大学では、今後も一般の方へ本学の研究について発信する機会を設けるほか、持続可能な社会へ貢献できる研究を推進していきます。
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