横浜・関内キャンパスで「Christmas Academy 音楽とトークで愉しむクリスマスの夕べ」を開催しました。

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12月18日(水)、横浜・関内キャンパステンネー記念ホールにて「Christmas Academy 音楽とトークで愉しむクリスマスの夕べ」を開催しました。同キャンパスのある中区万代町は、1886年に日本で初めてクリスマスツリーが飾られたとされる「明治屋」のあった土地。そんなクリスマス文化発祥の地で開催する同イベントは、今年で2度目の開催。今回は、テノール歌手の水野 亜歴氏、ピアニストの滝本 紘子氏をお迎えし、小山 嚴也学長と大学宗教主事の髙井 啓介教授がクリスマスキャロルや横浜におけるクリスマスの歴史を紐解くトークセッションを行いました。会場には約300名が来場し、ピアノとソリストの歌声を愉しみ、クリスマスを学ぶひとときを過ごしました。

第1部の公演は、スペインのクリスマスキャロル「聖なる子どもの羊飼い」、宗教曲オラトリオ「メサイア」より「もろもろの谷は高くせられ」で幕を開けました。これを受けたトークセッションでは、教会で歌い継がれる宗教曲とは異なり、クリスマスキャロルは“教会という枠にとどまらず市民の音楽”へと変化したのだと髙井教授が明かしました。宗教改革を経た資本主義の発展により、一般市民がピアノやギターなどの楽器を購入できるだけの経済力を手にしたことで、教会だけでなく自宅などでも歌われ広く親しまれるようになったとのこと。どの楽曲がクリスマスキャロルなのかは厳密に決まっておらず、曖昧さがあるという髙井教授の説明に対しては、クリスマス自体がすでに宗教を問わず各国の文化として展開されていることからも寛容さがうかがえると小山学長が応えました。

第2部のトークセッションでは、同キャンパスからほど近い横浜山下町で日本人によって初めて設立された「横浜海岸教会」についてや横浜開港以降、戦後の輸出産業を支えた「横浜スカーフ」の歴史などが語られました。横浜スカーフに関する最も古い記述としては、1893年の朝日新聞に「クリスマスの贈り物である絹物ハンカチーフは7月、8月が商戦である」との記載があり、この“絹物ハンカチーフ”が”横浜スカーフ”のルーツと考えられます。当初は、絹糸を輸出していましたが、より付加価値を高めるため捺染技術を用いてスカーフを製造・輸出するようになったと小山学長より解説がありました。この後の「サンタが街にやってくる」、「天使の糧」の演奏では、サンタクロースやトナカイなどクリスマスにまつわるモチーフがほどこされた横浜スカーフの映像を上映。会場は一気にクリスマスムードに包まれ、来場者は音楽と横浜スカーフの共演を愉しみました。

最後は会場の皆様と一緒に「きよしこの夜」を歌い、終演を迎えました。
すべての人に等しく、平穏なクリスマスが訪れることをお祈りして。メリークリスマス。

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