12月13日、横浜・関内キャンパスで法学部の学生と伊勢佐木警察署の署員が意見交換を行う座談会が開催されました。この座談会は昨今問題となっている闇バイトについて、学生がどのように考えているか、またどうすれば巻き込まれることを防げるのか、学生の率直な意見を伝えるための機会として企画されました。本学からは法学部 出石稔教授のゼミの学生17名が参加。法学部には警察官を目指す学生も多く、現職の警察官と直接意見交換を行うことが出来る貴重な機会となりました。
初めに、参加した学生たちそれぞれに神奈川県警の名札が配られるなど、リラックスした雰囲気の中で会がスタート。意見交換を行う前に、まず伊勢佐木警察署の生活安全課第一課長から、闇バイトに加担するまでの流れについて、具体的な例を挙げながら詳細な説明がありました。闇バイトはアルバイトではなく犯罪であること、検挙された人たちからは「後悔」しか聞かれないこと、また、実際に被害にあわれた方の手記などが語られると、学生たちは真剣な眼差しで熱心に聞き入っていました。
その後4つの班に分かれて、少人数のグループで意見を交換し合う座談会を行いました。
各班では署員からの「身近で闇バイトと思われる案件に接触したことがあるか」「アルバイトを選ぶ時に気を付けていることは」などの問いかけに、学生が自分や友人の例をあげながら答え、また学生の側からも「ニュースなどで大きく取り上げられるようになったことで闇バイトは減ってきているのか」「今後どういった対策を考えているか」といった質問があがるなど、それぞれの班ごとに活発な議論が交わされました。また、警察官を志望する学生に、警察の仕事の具体的な内容ややりがいなどを伝える様子も見られました。
その後各班で検討した結果を発表し「高額なバイトと言っても、そもそも働いて賃金をもらったことのない若い人たちは、対価に見合う仕事なのかなど判断することが難しいので、いろいろな情報を届ける必要があると思った」、「今日の話を聞いて、実は闇バイトの危険性が身近にあるかもしれないと知ったので、顔の知らない相手とのやり取りはしないなど、気を付けて学生生活を送りたい」など、様々な意見や感想を共有し合いました。
今回参加した学生の中には警察志望の学生も含まれており、現在の社会で起きている犯罪の実態を学ぶことが出来たこの座談会は、学生にとっても有益な時間となりました。
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