2月12日、横浜・金沢八景キャンパスにて「2024年度KGU Global Initiative Project(GIP)成果発表会」を開催しました。グローバル化に伴い、多様化していく社会では、多文化を理解し他者と協働して課題解決を目指す力が求められています。GIPは、キャンパス内外での国際交流・多文化交流の活性化を目指し、学生ならではの視点や発想で企画・立案するプロジェクトです。今回の発表会では、学生が1年間取り組んできた国際的な課題解決プロジェクトの成果を計10チームが発表しました。当日は奥聡一郎国際センター長より開会挨拶と講評者の紹介がされ、一般社団法人国際多文化研修ラボ代表理事の松本義弘氏、公益財団法人かながわ国際交流財団のジギャン・クマル・タパ氏、ヒューマンアカデミー株式会社の岩内正輝氏が講評者として参加しました。
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学生たちは、多文化共生、環境問題、国際交流、教育支援など、社会課題に関連するさまざまなテーマでプロジェクトを展開。
昆虫食の普及を目指す「ICC(Insects can change)」グループは、持続可能な食文化の観点から昆虫食の利点を研究し、試食イベントを実施しました。見た目の工夫や食文化の背景に関する情報提供を行い、昆虫食に対する抵抗感の軽減を図ったといいます。「きずな」グループは、キャンパス内で「い草」を設置したスペースを用意し、留学生と日本人学生の交流の場を提供することを目的に活動しました。週に数回、交流イベントを開催し、留学生が安心して日本人学生とコミュニケーションを取れる環境を整えたといいます。また、松茸ご飯会や芋煮会など、日本文化を体験できるイベントも実施し、多文化共生の促進を図りました。「Snack Challenge」グループは、外国の大学生とオンラインでつながり、日本の伝統的なお菓子を紹介する交流イベントを実施。アメリカのカンザス大学の学生とお菓子を試食しながら交流し、日本と海外のお菓子文化の違いを学び合う機会を創出し、海外から参加した学生からは「日本のお菓子は驚きがあり、テーマが決まっていて面白い。ヘルシーな物が多いがフレーバーが少ない」といった感想が寄せられました。「カンボジアプロジェクト」グループは、カンボジアの教育支援をテーマに活動。カンボジアの学校に訪れ、電気が通っていない地域でも使えるソーラーランタンを配布しカンボジアの子どもたちの学習環境の向上を目指しました。プロジェクトを通じて、支援の重要性や国際協力のあり方について深く学ぶ機会となりました。
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発表後は3人からの講評。松本氏は、学生が実際に行動を起こしたことの重要性を強調し、対面での交流や具体的なアクションがプロジェクトの成功を左右することを指摘しました。ジギャン・クマル・タパ氏は多文化共生の実現には、双方向の理解が不可欠であると述べ、学生たちの今後の活動に期待を寄せました。岩内氏は、学生たちが興味を持った小さなことから学びに繋げていった姿勢を高く評価し、自分に限界を作らずチャレンジをして欲しいとコメントしました。
最後に、国際センター次長の国際文化学部伊藤健人教授は、「今後もこのような取り組みを通じて、学生が主体的に学び続けられる環境を整えていきます。色々な学部の学生たちが参加してくれることで幅広いプロジェクトが生まれると考えています」と述べ、プロジェクトの継続的な発展に期待を寄せました。
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一般社団法人国際多文化研修ラボ代表理事 松本義弘 氏
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公益財団法人かながわ国際交流財団 ジギャン・クマル・タパ 氏
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ヒューマンアカデミー株式会社 岩内正輝 氏
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国際センター次長 国際文化学部 伊藤健人 教授
本発表会を通じて、学生たちは自身の活動を振り返るとともに、他のプロジェクトから新たな学びを得る機会となりました。
関東学院大学は、今後もこうした学生主体のプロジェクトを支援し、多文化共生や持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。
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