「地域づくり金沢フォーラム2025」を開催しました。

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3月18日(火)、横浜・金沢八景キャンパスにて「地域づくり金沢フォーラム2025」が開催されました。

本学が拠点を置く横浜市金沢区では「キャンパスタウン金沢」として、大学の専門的な知見や学生の行動力、発想を生かすべく関東学院大学と横浜市立大学が連携し、金沢区のまちづくりに取り組んでいます。その一環で、金沢区民への「魅力づくり」「地域の活性化」「つながりづくり」に寄与する活動については「サポート事業補助金」として、地域活動の支援金が交付されます。

2024年度は、7グループへ交付され、1年間の活動報告の場として「地域づくり金沢フォーラム2025」を開催。地域住民や関係者へ各グループの活動報告と代表者によるパネルディスカッションを行いました。本学から、理工学部福谷研究室(防災水工学研究室)、建築・環境学部の中津研究室、LINKAI横浜金沢ラボ 教職研究室の3グループが参加し、今年度の活動について報告しました。

建築・環境学部 中津研究室 中根崚さん

理工学部 土木・都市防災コース 福谷研究室 西山 胡太郎さん

LINKAI横浜金沢ラボ 教職研究室 山口 莉音さん

中津研究室では、瀬ケ崎小学校の敷地内にある「アスレの森」や横浜南共済病院内の「木もれ日広場」で、地域における子ども主体のワークショップを計7回にわたり実施。子どもたちが地域に愛着をもち、まちを離れた後も戻りたいと思ってもらいたいという想いから、ワークショップを企画し、安全でワクワクする広場への改造や、アスレの森の図鑑を作成するなど、自分たちの手で地域の住人と子どもたちが交流を行える場を検討していきました。活動を通し、多世代交流が生まれ、子どもたちと地域住民が共同して地域の活動を検討できたことなどを達成できたと振り返りました。

福谷研究室は「金沢区の防災・減災に関わる自助・共助推進プロジェクト」という活動を報告。金沢区の防災・減災を目的に、地域住民や関連団体、防災に関わる専門家らと協働し、小中学生への防災教育支援、防災・減災に関わる地域住民らとの交流会や勉強会を行うことで「地域の活性化」や「つながりづくり」に貢献することを目指しました。幾つかの活動の中でも、昨年10月の「金沢まつりいきいきフェスタ」では、津波発生装置での実演や浸水VR体験を通して、実際に地震が起きた際にどの程度の津波や高潮が想定されるかをリアルに感じていただいたことで、来場者の防災・減災意識の向上に寄与できた、と振り返りました。

LINKAI横浜金沢ラボ 教職研究室の活動は、地域に科学の魅力を伝え、教員を目指す学生の資質と能力の育成を目的に行っています。商業施設でのイベント参加や、中学校や高等学校の生徒を対象にした実験教室などを通し、興味・関心と学習レベルに合わせた安全性の高い実験の計画や、自主性に応えた最先端技術の提供を目指しました。代表の山口 莉音さん(理工学部 応用化学コース 4年)は、活動を通し「理科を面白いと感じてもらえるような授業を行える教員を目指したいという想いが強くなりました」と話します。参加者からは「LINKAI横浜・金沢地域は、技術力の高い企業が多いため、そういったところと連携し現場の魅力を伝えるのも良いのではないか」といった意見がありました。

後半のパネルディスカッションでは、7グループの代表と社会福祉協議会の2名の計9名で、地域と学生が相互に意見を出し合いました。はじめに、地域から挙げられたのは、学生の活動により六浦東地域が賑わいを見せているため、今後も繋がりを継続してもらいたいというもの。それに対し学生が地域に求めるものとして挙げられたのは、学生は代替わりしてしまうため、連携を続けるためには何ができるのかを地域の方と一緒に模索していきたい、自分たちの活動を展開できるという場にいて情報提供をお願いしたい、といった今後の活動を継続させるためのプラットフォーム作りの提案でした。地域住民からは「こんなに近くで活動しているのに、お互いの活動を知りませんでした。横のつながりを強め、地域全体での情報共有をもっと密に行っていけるといいのではないか」という声もあがりました。

ディスカッションを踏まえ、牧瀬 稔社会連携センター長は「今はまだそれぞれが活動を行っていますが、金沢区自体を共助の力で強くするためにも、ネットワークを築くことでお互いの活動をより発展させたり、新しい活動に繋がるのではないでしょうか」と述べました。また、横浜市立大学 三輪  律江地域貢献センター長からは「年に1回の活動報告ではなく、中間発表やお茶会などを行い、お互いの活動の進捗具合を交流していくのも良いのではないでしょうか。一つの専門性だけでは解決できない課題もありますので、グループ同士でタッグを組むことで、分野横断的なアイディアが生まれるといいですね」といった提案がありました。会終了後は、学生へ活動について質問をする地域の方の姿が見受けられ、今後の活動がさらに期待される会となりました。

関東学院大学は、今後も横浜市立大学や地域住民と協力しながら金沢区の活性化に貢献できるよう活動を行っていきます。

※学生の所属は取材当時のものです。

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