3月24日(月)、パシフィコ横浜の国立大ホールにて2024年度卒業式・学位授与式を執り行い、学部卒業生2275名・大学院修了生82名の計2357名を送り出しました。キリスト教の精神に基づき、礼拝形式で挙行された式典には多くのご家族、関係者の皆様が参列し、門出を迎えた学生らを見守りました。来賓には、山中 竹春横浜市長が登壇し、学生らに激励の言葉を贈りました。
小山 嚴也学長は、「『はたらく』とは、傍を楽にすること。自分の周りにいる人たちの困りごと、課題を解決し、その対価として報酬を得ることを意味します。これから先、課題解決を阻む壁にぶつかったときには、ぜひ母校である関東学院大学を訪ね、300名の研究者がもつ『専門的な知』を活用してください。そして、これからも大いに学び、社会に貢献する人になってほしい」とメッセージを送りました。
卒業生を代表して、国際文化学部英語文化学科の佐野 優翔さんは「私たちが入学した2021年は、コロナ禍により学生生活に制限はあったものの、授業時間がそれまでの90分から100分となったことで、より一層学びを深めることができました。卒業後も、これまでに学んできたことを活かして歩みを止めることなく、学び、挑戦し続けていきたいです」などと答辞を述べました。




小山 嚴也学長 式辞(全文)
卒業生、修了生の皆さん、卒業、修了、おめでとうございます。また、この晴れの日を心待ちにしてこられたご家族、関係者の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。そして、本学に対するこれまでの厚いご支援に対し、御礼申し上げます。
さて、進学する人以外にとっては、いよいよここからが本番です。4月からそれぞれ場所で「はたらく」ことになります。「はたらく」とは、傍を楽にすること。つまり、自分の周りにいる人たちの困りごと、課題を解決し、その対価として報酬を得ることを意味します。
この課題解決に直接寄与するのが、それぞれが学んできた専門分野の知識です。しかしながら、教室で学んできた知識がそのまま適用できるほど現実は甘くありません。蓄積してきた知識や経験を組み合わせたり、応用したりしながら、直面する課題に対して適切な判断をし、対応していかなければならない。すなわち、「知恵」を絞る必要があるのです。
こうした「知」の獲得は学生時代で終わりではありません。むしろ、複雑で変化の激しいこの時代においては、これから先も「知」の獲得を続けなければなりません。それなくしては「はたらく」ことはできないからです。実は皆さんは大学で、生涯にわたって「知」を獲得する方法を学んだのです。
しかし、どのように努力をしたとしても、課題解決を阻む壁にぶつかることはあるでしょう。いや、解決が容易な課題の方が少ないでしょうから、たいていの場合、壁にぶつかることになる。その時こそ、関東学院大学の存在を思い出してほしいのです。
大学は教育機関であるとともに、研究機関でもあります。そして、関東学院大学には300人もの研究者がいます。技術的な壁であれ、マネジメント上の壁であれ、個人的な壁であれ、我われ研究者の持つ「専門的な知」を活用することで、乗り越えられる可能性は飛躍的に高まります。私たちは、いつでも皆さんを受け入れます。むしろ相談してもらうことに喜びを感じます。ぜひ、課題解決を阻む壁にぶつかった時、関東学院大学を訪ねてほしいのです。母校とは、そういうものなのです。
みなさんには、この先も大いに学び、そして、社会に貢献する人になってほしい。そんな豊かな人生を送ってほしい。それが「人になれ 奉仕せよ」ということであり、関東学院大学で学んだ者の生き方なのです。
改めて、卒業、修了おめでとう。またいつか、お会いしましょう。
2025年3月24日
学長 小山 嚴也









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