
人間共生学部共生デザイン学科4年の八坂 琉奈さんが、公益社団法人ACジャパンの主催する第21回ACジャパン広告学生賞の新聞広告部門において、優秀賞を受賞しました。ACジャパン広告学生賞は、環境問題などの公共問題をテーマにした広告作品を募集・表彰するもので、公共広告への理解と社会に関わる「公」の意識を育むことを目的に開催されています。今回、同部門には過去最多の734作品のエントリーがあり、26作品に同賞が贈られました。
八坂さんは、日本国内に約900万戸あるとされている空き家問題を題材に「放置しないで、さよならを。」という作品を昨年のプロジェクト科目の一環で制作。生まれ育った横須賀市内で空き家を多く目にすることから、管理が行き届いていない空き家の持ち主に解体を提案する広告を考案しました。思い出のつまった空き家を家族の一員に見立て、大切な人と同じように”供養すること”、つまり”家を取り壊すこと”をやさしく後押しするというコンセプトです。感情に訴えるイラストに加えて、キャッチコピーには、空き家を処分できない理由に関する調査で多く挙がった回答を用いることで、より説得力を持たせています。
八坂さんは「小林先生をはじめ、ほかの学生からもデザインの改善点や客観的な意見をたくさんもらい、制作物に反映させられたことが今回の結果につながったと思います。手の輪郭を太くすることで”家を供養する気持ち”を表す手を強調したり、目線を誘導するために家のイラストにのみ色を使用したりと、提出直前まで修正を重ねました」と振り返り、「空き家を放置することに対して一方的に注意を促すのではなく、様々な事情で空き家の処分に至っていない人に寄り添い、”解体”という選択肢をそっと提示する広告を目指しました。優秀賞を受賞できとても嬉しいですし、自信がつきました」と笑顔で語りました。
関東学院大学は、今後も社会課題の解決を目指し、学生が主体となって取り組む授業を展開していきます。

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