総合研究推進機構の浜本 真央助教が、表面技術協会第151回講演大会において「第31回学術奨励講演賞」を受賞しました。

#ナノテクノロジー #金ナノプレート #センサー基盤

3月12日(水)、13日(木)に東京都市大学で開催された、一般社団法人表面技術協会主催の第151回講演大会におけるポスターセッションで、総合研究推進機構の浜本 真央助教が第31回学術奨励講演賞を受賞しました。同大会は、表面技術に関する先端研究や応用技術の発表を通じて、学術と産業の発展を目指して開催されています。学術奨励講演賞は次世代の人材育成を見据え、若手研究者を対象に選出されるものであり、今回は56件の発表のうち浜本助教を含む10件に同賞が贈られました。

研究題目は「三角形平板状金ナノプレートを用いた屈折率検出用LSPRセンサ」。屈折率検出用LSPRセンサーとは、ナノサイズの金属の粒子に光を当て、特定の波長で共鳴する現象によって、物質の屈折率の変化を検出するセンサーのことをいいます。本研究では、三角形の金ナノ粒子を新たに開発し、屈折率検出用LSPRセンサーの基盤に応用した結果、センサーの感度を飛躍的に向上させることに成功しました。現在、このセンサーに活用される金ナノ粒子は”球状”のものが一般的ですが、本研究では”三角形”の金ナノ粒子を採用。三角形の頂点で光の吸収作用が増幅し、屈折率のピークが波長の長いほうにずれ、従来の球状の金ナノ粒子と比較すると4倍近く感度が高まることが明らかになりました。このセンサーは水の汚染度を測定する水質センサーや有毒ガスを検出するガスセンサーなどに活用されているため、高感度のセンサーが実用化されれば、社会の安全や環境を担保することにつながります。

浜本助教は「これまでの研究の成果が認められ、報われました。私は昨年度まで材料・表面工学研究所に在籍していたので、今後企業と連携し社会実装を実現するプロセスについては、研究所の先生方にぜひ相談したいと考えています。研究においては、今回開発したセンサー基盤をガスセンサー装置に組み込み、実用化に向けた研究を進めていきたいと思います」と語りました。

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