横浜・金沢八景キャンパスの図書館分館にて、人間共生学部共生デザイン学科の「デザイン・プロジェクト1」(担当教員:神野 由紀教授)を受講する学生たちが、ルームクリップ株式会社との共同研究の一環で、インダストリアル・インテリアをテーマに展覧会を開催しています。
ルームクリップ株式会社と神野教授は今年4月、同社が運営する住生活に特化したソーシャルプラットフォーム「RoomClip」に蓄積された住まいの実例写真等を文化的資源と位置づけ、その学術的価値を探究するため、共同研究を開始。今回、学生たちも研究に参画し「RoomClip」に投稿された実例写真の分析を通して、インダストリアル・インテリアが暮らしの中でどのように変容してきたかを調査しました。同展覧会は、その研究成果の発信の機会として学生たちが企画・運営を手がけています。


機械化による大量生産が可能となった産業革命を経て、機能性を追求した工業製品とデザインの融合によって誕生したのが、インダストリアルデザイン。近年ではDIYの流行により、住まいのインテリアにスチールやアイアンなど無機質な素材を用いることで、手軽に工業的な雰囲気を取り入れ、無骨でかっこいい空間演出が楽しめるとあって、人気を集めています。そこで今回は、「RoomClip」に投稿されたインダストリアル・インテリアの実例写真を提供いただき、学生一人ひとりが特徴的なアイテムを選定し、その使用率の変化や傾向を調査。研究対象となった過去12年分、約800枚の写真から、”インダストリアル”を人々が住まいの中にどのように取り入れていったのか、その流行や背景にあるライフスタイルの変化を考察しました。展覧会では、こうした各自の分析結果を記したパネルや、インダストリアル・インテリアを象徴する椅子や照明などが展示されています。


落海 朱音さん(人間共生学部 共生デザイン学科3年)は「私は、投稿写真の木材の色を4色に分類し、その使用頻度や特定の色の木材と家具・アイテムの組み合わせについて分析しました。その結果、ダークブラウンの木材とスチール家具を組み合わせている実例が非常に多く、インダストリアル・スタイルの中でも人気の高い”男前インテリア”というスタイルを構成している要素が分かりました」と語りました。
展覧会は9月19日(金)まで開催しています。お近くへお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
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