未来の技術者と教育者を育む ― 里見奨学会奨学生証書授与式を開催

#里見奨学金 #理工学部 #工学研究科

7月7日、横浜・金沢八景キャンパスで里見奨学会奨学生証書授与式が執り行われました。里見奨学会は、主に理工系の学生へ給付型の奨学金を支給する奨学会であり、この奨学金は優れた研究活動を行う学生を支援するもので、将来の産業界や教育界を担う人材育成を目的としています。当日は本間英夫特別栄誉教授、理工学部長である辻森淳教授、工学研究科委員長の北原武嗣教授が出席し、今回選出された3名の奨学生に対して激励の言葉が贈られました。

本間特別栄誉教授は「いただいた支援を忘れずに、将来恩返しができる人間になってほしい」と語り、奨学金が単なる経済的支援にとどまらず、将来的な社会貢献の礎となることを強調しました。続いて辻森工学部長は、奨学生の責任と自覚について言及。「この奨学金は研究の成果を期待されてのもの。専門分野での努力を惜しまず、人間性も磨き、他の学生の手本となるような存在になってほしい」とコメント。最後に北原委員長からは、「これまでの努力が評価された結果としての授与。今後も初心を忘れず、社会への還元を意識して研鑽を続けてほしい」と、今後の成長と飛躍に期待が寄せられました。

工学研究科修士1年生の山下聖人さんは、ガラスおよびプリント基板の貫通ビアの埋め込みについて研究中で、従来の方法ではマイクロビア内のボイド発生、さらに銅めっき工程に要する時間が長いという課題を、短時間かつマイクロビア内のボイド発生しにくい新たな手法の開発に取り組んでいます。「半導体業界が求める基板への応用が新たな目標。父が研究職だった影響もあり、将来はめっき技術を活用した研究職に就きたい」と語りました。

同じく1年生の山口莉音さんは、キャパシタと呼ばれる蓄電デバイスの性能向上を目指す研究に取り組んでおり、アミノ酸などの生体由来物質を導入することで、充放電の速度と容量の両面で優れた性能を目指しています。「最終的には、従来よりも効率的な蓄電装置として、例えば携帯電話の超高速充電など、日常生活に役立てたい」と語りました。
また山口さんは高校の理科教員を志しており、「理科の重要性が見過ごされがちな今だからこそ、研究で得た専門知識を活かし、理科の魅力と意義を次世代に伝えたい」と、教育への熱意も語ってくれました。

関東学院大学は、今後も理工系人材の育成に寄与すべく教育・研究活動を展開し、その成果を広く社会へ還元していきます。

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