法学部 大鐘敦子教授がフランスのルーアン大学とルー​アン・ノルマンディー美術館連合共催のフローベール生誕200周年記念国際会議で講演を行いました。

2021年6月28日〜30日の三日間にわたり、フランスのルーアン大学とルー​アン・ノルマンディー美術館連合共催のフローベール生誕200周年記念国際会議がコロナ禍のためオンラインで開催されました。フランスの作家 ギュスターヴ・フローベールの研究者である法学部の大鐘敦子教授が大会開幕の講演を行い、コメンテーターであるフランス国立科学研究センター 近代テクスト・草稿研究所(CNRS-ITEM) フローベール 研究グループ前所長のジョンズ・ホプキンス大学ジャック・ネーフ教授らと対談しました。

大鐘教授は、文学裁判になった『ボヴァリー夫人』の次に出版されたフローベールの二番目の作品である、第一次ポエニ戦争時の古代カルタゴの傭兵戦争と恋物語を描いた長編歴史小説『サラムボー』の全草稿4500枚のうち、98枚のプランとシナリオを解読転記した校訂批評版を2016年に日本学術振興会の研究成果公開促進費でGenève のDroz社から出版しました。その内容に関し、世界的に知られるこの小説の最初期の7枚のシナリオや、年代判定に使ったフローベールの珍しい草稿フォルダ(ジュネーヴのマルタン・ボドメール財団保存)の筆跡などを、作家の草稿の画像(フランス国立図書館およびルーアン市立図書館所蔵)と解読した成果の転記を用いながら紹介し、従来、扱われてきた草稿の分類番号を変更した経緯を解説しています。

会議の動画(Atsuko Ogane (Université Kanto Gakuin) et Jacques Neefs (Université Paris 8 & Johns Hopkins University) : « Les scénarios de Salammbô : présentation des manuscrits ».)はルーアン大学のサイトよりご覧いただけます。

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