地域の歴史的建築物の保全・活用に、関東学院大学が協力しています。

#人間共生学部 #共生デザイン学科 #逗子市 #旧脇村邸

10月28日(日)に行われた神奈川県逗子市が所有する「旧脇村邸」が一般に公開されたイベントで、関東学院大学の共生デザイン学科が協力し、水沼淑子教授(住居史)が近隣の邸園文化などについて解説する講演会を実施しました。
旧脇村邸は、三井物産の常務取締役だった藤瀬政次郎氏の妻で歌人や茶人としても活動した秀子氏が施主となって1934年に建てられた別邸です。その後、1959年には東京大学の脇村義太郎教授が購入し、住宅として利用していました。脇村教授没後は国の所有を経て、2007年から逗子市が所有しています。日頃は、内部の公開は行われていませんが、2017年から年に1度、一般への公開が行われています。

この日は、NPO法人逗子の文化をつなぎ広め深める会が主催して、一般公開を実施。神奈川県内の住宅や別荘の歴史に詳しい水沼教授が講師役となって、数寄屋造りの和風建築を基本としながら随所に洋風の要素を取り入れた和洋折衷の旧脇村邸の魅力を紹介しました。さらに、湘南地区に残る「邸園文化」を紹介する講演を実施しました。講演では、明治期に海水浴が健康法として注目されたことや、横須賀に海軍の鎮守府が置かれ鉄道が整備されたことで、湘南に多くの別荘が建設されたことなどを紹介。また、現存する歴史的建築物を継承していくための保全に関連する制度や、古民家カフェなどとして利活用されている事例を解説し「建物に対してスクラップ&ビルドから、ストック&チェンジという時代に変化してきているのではないでしょうか」と指摘しました。

また、日髙仁准教授(コミュニティ・デザイン)と4名の学生がゼミナールの活動として、一般公開に訪れた方に、コーヒーや梅ジュースなどを振る舞うカフェを開設。訪れた人々は、振る舞われたコーヒーを口にしつつ、湘南地区に現在も残る邸園文化に触れながら思い思いの時間を過ごしていました。

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