工学研究科電気工学専攻の学生が放射線分科会学生優秀講演賞を受賞しました。

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工学研究科電気工学専攻に所属する中村彰太郎さん(修士課程1年)が2021年9月に開催された第82回応用物理学会 秋季学術講演会で、公益社団法人 応用物理学会 放射線分科会の放射線分科会学生優秀講演賞を受賞しました。
講演題目は「宇宙軟X線観測用CMOSセンサの分光性能と放射線耐性」で、2021年3月に行われた講演会から中村さんが継続的に研究しているものです。

宇宙を観測する際には、物質から出る電磁波を観測します。電磁波は可視光の他に電波、赤外線、X線、ガンマ線など多岐にわたり、人工衛星に搭載されたカメラで撮影したもので分析が行われます。このカメラにはX線を感知するセンサなど複数のパーツに分かれており、中村さんはこのX線をキャッチするCMOSセンサの研究・開発を行っています。また中村さんが研究・開発したパーツは、数年後に飛ばされる人工衛星に搭載されるカメラの一部となる予定です。

中村さんは、「研究対象の条件に沿ったカメラを開発するためには、素子に放射線を当ててどのような影響があるか調べる必要があります。実際に相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)や千葉県の放射線医学総合研究所へ足を運び、X線や弱い放射線を当てる実験を繰り返しデータ集積しました。当日の口頭講演では緊張することなく、練習通り発表することが出来ました。質疑応答の時間に多くの質問を頂いたので、自分の研究内容に興味を持って頂けたかなと感じました」と話します。

幼い頃に宇宙に興味を持ち、大学の先輩から宇宙に関する研究内容を聞いて憧れを抱き、学部2年生の研究室選びで数理・物理コースの中嶋研究室に決めたと話す中村さん。

「人工衛星が飛ぶのは数年後を予定しており、学生時代に見ることはできませんが、この研究において自分の足跡を残せたかなと感じています」と笑顔で受賞の喜びを語りました。

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