8/23~26、『沖縄創生まじゅんプロジェクト』の一環として行われた、沖縄県の学生との合同インターンシップに法学部の学生が参加しました。
法学部が展開する『沖縄創生まじゅんプロジェクト』は、本インターンシップのほか「子どもの貧困対策実践プログラム企画」、「沖縄式円卓会議参加プログラム企画」、「世界のウチナーンチュ大会体験型学修」の各プログラムから成り立ち、沖縄県の課題を知り課題解決方法を探る、PBL(課題解決型学習)を重視したプロジェクトです。本インターンシップは、学生目線で自治体の課題解決のための実現性の高い手段を提案することで、自己肯定感や自己有用感を高めることを目的として行われ本学からは5名が参加。8月上旬に「連携および協力に関する協定」を締結した与那原町、西原町の協力のもと、4日間のプログラムが実施されました。
久高島でのタウンウォッチング
今回、学生たちに課されたテーマは、脱炭素社会の構築をベースに「エシカルトラベル(注1)」を通した旅行プランの企画提案。昨今のコロナウイルスの影響で、入域観光客数(注2)が大幅に減少した沖縄県の地域復興を念頭においたプログラムとなり、最終発表では学生一人ひとりが考案した観光プランを、照屋勉与那原町長や沖縄ツーリストの栩野浩執行役員などに提案。あらゆる分野における専門家から学生たちにアドバイスが贈られました。
本インターンシップに参加した野澤遼汰郎さんは、「現地に赴き自分の目で見て触れる機会が多いこの学科で学ぶために進学を決めましたが、コロナの影響で思い通りにいかない大学生活にもどかしさを感じていました。昨年のプロジェクトもオンラインになってしまったので今回がラストチャンスだと思い参加を決めました」と話します。
野澤さんが考案した『大人の修学旅行』は、ターゲットを定年退職した元教師に絞り、移動手段を電気自動車や自転車を利用することでエシカルを意識。また島民の方とゆっくり触れ合える機会を設けるなどしてソフト面にも重視したプランを提案しました。アドバイザーの方々からは、ターゲットを元教師に絞っていることを活かして久高島の学校に訪問し現役の教師と意見交換する、というような具体的な内容が盛り込まれると更に良いプランになるとアドバイスを頂いたそう。
野澤さんは「プランを考案していく上で、首都圏の自動車免許取得率と沖縄県の取得率には大きな差があることを知り、横浜で生活している感覚と現地の感覚のギャップを改めて感じました。自分の感覚だけで物事をとらえず、学科で身につけた知識を持って多角的な視点から地域をとらえることを大事にしていきたい」などと今後の展望を語りました。
自身の観光プランを提案する野澤さん
最終発表の様子
出石稔教授は「『地域創生特論』という講義で沖縄県について学ぶことは可能ですが、様々な課題が顕在化している沖縄県を舞台にすることで、本質をとらえることができると考えています。学生が成長するためにも現地の学生と意見交換をする機会もとても大切ですね」と話しました。
今後、『沖縄創生まじゅんプロジェクト』は『地域創生まじゅんプロジェクト』へと名称を変えて岩手県、福島県、栃木県日光市、群馬県上野村とさらに展開していく予定とのこと。あらゆる地域の浮彫になった課題に触れ解決方法を模索する。行政や自治体の観点からまちづくりに貢献する力を身につける地域創生学科の今後にご注目ください。
(注1)「エシカル(Ethical)」は「倫理的な、道徳的な」という意味を持ち、観光においては「人や社会・環境などに優しい観光」をエシカルトラベル(Ethical Travel)と呼んでいる。
(注2)沖縄県に入域する者(沖縄県在住者を除く)全ての人数のこと(沖縄県庁HPより)
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