人間共生学部二宮ゼミナールが小田原の魅力を伝える「みかん収穫体験・一夜城散策イベント」を実施しました。

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人間共生学部二宮ゼミナール(専門:自然共生デザイン)とシニアネットワークおだわら&あしがら(SNOA)が共催で2022年12月3日(土)に、みかん収穫体験・一夜城散策イベントを実施しました。
SNOAは、様々な交流と活動を通じて、シニア世代に「居場所」(活動の場)を提供することを目的に2015年に設立された団体です。二宮ゼミナールは社会連携教育の一環として2018年よりSNOAの活動に参加しています。今回、企画したイベントは、SNOAの活動場所でのみかん収穫体験と、二宮ゼミの学生が案内する小田原の史跡・一夜城周辺の散策を行い、小田原の豊かな自然や歴史文化に触れることが出来る内容となっています。

午前中は、みかんの収穫体験を行いました。ハサミで枝を切り離した後、手元でみかんに残った枝をしっかりと切り落とす「二度切り」のコツをSNOA代表理事の安藤さんと同理事の加藤さんに教わりながら、箱いっぱい、みかんを収穫しました。みかん収穫後は「小田原ならではのシニアライフの魅力」をテーマに安藤さんと加藤さんを囲んでミニ交流会を開催しました。安藤さんは「小田原は気候が温暖で海と山があり、自然を感じることができる場所です。最近は移住してくる若者も増えており、古民家を改修して住んでいる人もいます。この農園がある早川地域は相模湾が見渡せることもあり、こういった見晴らしの良いところで汗を流して、みかんを育てることが出来るのは小田原の魅力だと思います」と語ってくれました。
加藤さんは「SNOAは高校の同級生たちと一緒に結成した団体です。小田原市でシニア向けの就労支援を数年前から始めており、みかんの木を植える体験セミナーを開催するのですが、そこでの参加者がSNOAにそのまま参加する、といった流れが多いです。私もですが、定年退職後にも、こうして外で色々な人と交流しながら活動が出来ますし、耕作放棄地の再生にもつながります」と話してくれました。

今回のイベントで収穫したみかんのうち40kgは「みかん米粉どら焼き」の原材料になります。「みかん米粉どら焼き」は二宮ゼミが2018年より取り組んでいる「小田原みかん農園再生プロジェクト」の研究成果から生まれた新しい名産品です。(小田原市長へ「みかん米粉どら焼き」の研究報告、披露会を実施した際の記事はこちら
「みかん米粉どら焼き」を製造・販売している「和菓子うめぞの」の勝俣代表は今回のイベントの趣旨に賛同して現地に駆け付けてくださったため、みかんの受け渡しと同時に、二宮ゼミ3年生の廣本碧さんが制作した「みかん米粉どら焼き」のポップを勝俣代表へ贈呈しました。廣本さんは、「どら焼きが美味しそうに見えるよう、形や着色方法など試行錯誤する点が多かったです。和菓子うめぞの店舗の雰囲気に合わせて、書体をやわらかい手書きにしました」と、ポップの制作プロセスを振り返りました。

午後は、二宮ゼミの学生ガイドによる一夜城周辺の散策を実施しました。SNOAが活動するみかん農園の周辺には豊かな自然環境のなかに、江戸城の石垣を造るための石を切り出した「石丁場」の跡や、豊臣秀吉ゆかりの史跡・一夜城など、歴史文化的な名所が数多く残されています。案内を終えた二宮ゼミ3年生の川野寛司さんは、「今回の散策ルートの企画と案内のために、小田原の歴史に関する本を5冊読みました。私は出身が小田原に近い大井町なのですが、本を読んでみると知らなかった歴史や文化もあり、地元に貢献する仕事に就きたい自分自身のためにも勉強になりました」とイベント企画の学習成果を実感していました。

今回のイベントの学生リーダーで、二宮ゼミ4年生の佐藤鮎海さんは「小田原の新たな名産品として注目されているみかん米粉どら焼きを一過性のブームで終わらせないために、今回のイベントを企画しました。イベントの成果をもとに、卒業研究では、より多様な側面で地域活動を支援する仕組みを提案したいと思います」と大学生活の集大成である卒業研究に向けての意気込みを語ってくれました。

関東学院大学は今後も地域の活性化につながる研究・教育を推進していきます。

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