経済学部でプレゼミナールの最終報告会が行われました。

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2月2日(木)、横浜・金沢八景キャンパスのベンネットホールにて、経済学部プレゼミナールの最終報告会が行われました。
今年度の経済学部プレゼミナールは横須賀市の協力を得て、一部のクラスで市の課題解決に向けた取り組みを行っています。PBL(課題解決型学習)を導入するモデルクラスでは「若い世代を取り込むためには何が必要なのか」を共通のテーマとして、横須賀市の現状と課題を「商店街振興」、「観光集客」、「農業・水産業」、「広報戦略」の4つの側面から、初回の授業で横須賀市の職員より、それぞれお話ししていただきました(その際の記事はこちら)。この話を受けて、各ゼミナールの中で、どういった課題があるのか、課題解決のためにどういった戦略が必要なのか学び、議論してきました。そして本日、横須賀市の職員を招き、各クラスのグループごとに、横須賀市に若い世代を取り込むために必要なものについて、調査した結果や解決策を発表しました。

初めに学部長の吉田千鶴教授より、「大学で得た学びは、社会に出た際に必要な力になります。それを分かりやすく実感してもらえるように、今回横須賀市の協力を得てこの取り組みを実現するに至りました。このプレゼミナールの学びが2年生、3年生、4年生と続いていき、社会の課題解決に向けた知識や技能の習得へつながっていくはずです。今日は各グループの発表を聞いてお互い刺激を受けて楽しんでください」と挨拶がありました。
そしていよいよ、各グループのプレゼンテーションが始まります。横須賀の名産品に注目したグループや、観光地に注目したグループ、またSNSでの情報発信の方法について提案したグループなど、グループごとに課題設定や、解決策の切り口も異なり、他のグループの学生や教員たちも興味深く発表を聞いていました。
各発表の終わりには、横須賀市の職員から質問や疑問が飛び交い、学生もそれに対し回答や意見を述べるなど、質疑応答も白熱していました。

すべてのグループの発表を終え、横須賀市の宮川栄一経営企画部長より、「どのグループも横須賀市の課題について、データを調べ、それに基づいた解決策を提示してくれたことに感動しました。特に情報発信については、市としても大きな課題として考えていて、若い世代の感覚で解決策を考えてくれたことはとても参考になりました。今後も横須賀市の課題解決に繋がる学生の皆様の知恵を拝借いただければ幸いです」と、講評を頂きました。

最後は、経済学部の教員および横須賀市職員の審査を経て、経済学部長賞、特別賞の発表。経済学部長賞は「商店街の明るさを増やすために」という提案を行ったグループ。こちらのグループは、横須賀市の商店街の特徴を調べた上で、現在も若者が集まる商店街がどのような取り組みを行っているのか調査しました。また横須賀市の商店街について、車道の存在が向かい合う店同士の行き来を阻害していることや、建物の老朽化による景観の悪さが、若者が集まらない要因だといいます。車道をなくすことは物理的に難しい問題ですが、商店街を明るくするための方法として、照明の増設や、白色基調の床面整備など、いくつか改善策を提示しました。他のグループよりも現地調査が入念だったことが、受賞の決め手だったと吉田学部長よりコメントがありました。
受賞したグループの1年生竹林慧太さんは、「横須賀に行く機会が普段から多かったのですが、テーマを聞いてからは、色々な視点で横須賀の商店街を観るようになり、それから商店街の問題点や改善点が頭に浮かび上がってきました。そうしたフィールドワークの成果が受賞につながったのは嬉しいです。またグループ全員で作業をうまく分担して、今日の発表に臨んだことは楽しい経験でした」と受賞の喜びを語りました。

左から、待合 萌恵さん、竹林 慧太さん、別宮 蓮さん、平間 怜音さん

特別賞は、横須賀市職員の方々から選出された、「横須賀市広報戦略 ~知る人ぞ知る横須賀の魅力~」という提案を行ったグループです。横須賀市の公式SNSを調査し、複数ありすぎて情報が目にとどまらない問題があると指摘。若い世代に見てもらうためにはターゲットを絞って、若者向けのイベントやSNS映えするスポットを投稿していく必要があると発表しました。横須賀市が課題としている情報発信について現状と問題点、それに対する解決策の提示など、エビデンスを基に説得力のある提案をしていたことが印象的でした。
受賞したグループの1年生鴇田尚也さんは、「最初の授業で横須賀市の職員の方の話を聞いて、テーマが与えられましたが、最初はそのテーマの問題点が分からず、調べていくうちに理解することができました。その経験から、発表を聞く人たちも『なぜ問題なのか』の疑問が解消されるような、理解しやすい内容にすることを意識して発表に臨みました。グループの皆と受賞したら面白いよね、という話を事前にしていたので、驚きもありますが嬉しさでいっぱいです」と発表に向けて工夫した点や受賞の感想を口にしました。

左から、高見澤 綾花さん、鴇田 尚也さん、秋井 晴翔さん

最終報告会を終え、吉田学部長からは、「想像以上にどのグループも素晴らしい発表を行って驚きました。今回の取り組みで、学生たちも社会課題に対しての認識や、課題解決のためのアプローチ方法を学んだように思えます。次年度以降は対象を全1年生に広げ、より実践的な学びを経済学部として推進していきます」と、今回の取り組みと、今後の経済学部の抱負をお話しいただきました。

関東学院大学は、今後も社会課題の解決に向けた、社会と連携した教育を続けていきます。

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