人間共生学部で3年次の春学期に開講しているプロジェクト科目。コミュニケーション分野、デザイン分野から自分の興味のある分野を選択し、半年間かけてイベントの企画運営、語学実習、フィールド調査、企業へのプレゼンテーションなど、地域社会での学びから、社会にある課題を発見し、解決策を探る学部独自のプログラムです。
山田留里子教授の担当するコミュニケーション・プロジェクト16では「JICAにおける国際協力を学び、日本におけるチャイナタウンからSDGsを考えよう」をテーマに、中国と日本におけるSDGsの取り組みの関連知識を学びながら、本年は中国と交流の歴史の深い長崎においてフィールドワークを実施しています。また、国際理解を深めるため、昨年度からはJICA横浜などの協力のもと、日本の国際協力の現状についての研修や、アフリカや中国などでの活動経験者からのリアルな体験談を聞き、ディスカッションを行ってきました。このほか、学生らは「エコバッグコンテスト」を企画。学生自らデザインを手がけ、グランプリに選ばれた作品の商品化を目指し、オープンキャンパスなどのイベントで高校生らに投票を促すなど積極的な活動を行っています。
半年間の学びを終えた3名の学生にお話を伺いました。
中島歩美(同学科3年)さんは「もともと国際協力に興味があり、日本にいながら他国の文化を学ぶことができることに魅力を感じ、このプロジェクトを選択しました。一番印象に残っているのは、青年海外協力隊の方によるセミナー。海外に目を向けてばかりでしたが、お話を聞いて、日本にはどのような魅力がありどのような力を持っているのか、自分の住んでいる日本に矢印を向けるきっかけになりました」と振り返ります。また現地に足を運ぶことによって、インターネットからは知ることができない長崎の文化に触れる事ができたという中島さん。「興味を持ったこと、知りたいと思ったことに対して積極的に行動に移すことの大切さに気付きました。グローバル化が進む中で、異なる文化的背景を持った人にも自ら歩み寄っていきたいです」と笑顔で話しました。
NPO団体へのインターンシップ経験を持ち、日本と海外の関係性に興味を持ったという山宮鈴さん(同学科3年)は、プロジェクト科目を通して、初めて会うもの見るものに対して理解することよりも、受け入れることを意識するようになったと言います。「一度、考えや文化などのすべてを受け入れてから自身や日本に何が足りないのか考えるようになりました。日本のすばらしさを知ってもらい、評価してもらうことが日本と海外の関係性を構築する第一歩だと考えています」と語ります。また長崎県でのフィールドワークを振り返り、「オランダと中国そして日本の3つの文化が混在しながらも、長崎全体に浸透していることにとても感心しました。私たちが学ぶ関内地区も、企業や自治体、地域住民の方などと、私たち大学生が共存することで、地域活性プロジェクトの新たな可能性があると思います。この関内キャンパスでその可能性を何かしらの形で実現できたら」と今後の展望を語りました。
また古川結衣さん(同学科3年)は「海外で活動することを視野に入れている人にはぜひおすすめのプロジェクト。フィールドワークなどで人と触れ合う機会も多いので、コミュニケーション力を身につけたいと考えている人にはぜひ選択してほしいですね」と話しました。
プロジェクト16最終講義では、山田教授からの手作りの修了証書が学生らに贈られました。
関東学院大学は今後も、共生社会の一員として活躍できる人材の育成を目指します。
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