KGU Global Initiative Project(GIP)が今年度より始まりました。

#GIP #グローバルラウンジ・アネックス

2023年度より「KGU Global Initiative Project」(以下、GIP)という新たなプロジェクトが始まりました。GIPとは学生たちが自主的に企画立案する多文化交流プロジェクトの呼称です。GIPは国際センターが主催となり、学生たちのプロジェクトに対して活動資金の援助などの支援を行います。今年度は9件のプロジェクトが採択され、それぞれ学生たちが活動を行っています。1月15日(月)~19日(金)にグローバルラウンジ・アネックスで開催された「グローバルウィーク -アジア」企画(記事はこちら)の中で、いくつかプロジェクトのイベントが行われました。そちらの活動について紹介します。

16日(火)は、イスラームの生活や文化を知るプロジェクトとして「イスラーム Initiative」グループによるイスラーム文化紹介、またムスリムフレンドリーなキャンパスづくりを始めるプロジェクトとして「ハラゼミ」グループによるハラール・フェスタが開催されました。
「イスラーム Initiative」グループでは、イスラームに対して正しい知識を学生たちに知ってもらうことを目的としており、これまでに東京や横浜のモスクへ見学に行き、在日ムスリムの方から話を伺うなどの活動を行ってきました。今回は「イスラーム文化に触れてみよう」という内容で中間発表を実施。発表では、イスラームの語源やムスリムの人種分布、ラマダーンの内容などについて説明。発表した学生は、「近年日本に在住するムスリムの方は増加しており、今まで日本人にとって遠い存在であったムスリムは身近な存在となってきています。私たちは文化を理解しながら共生していくことが必要です」と口にしました。

「ハラゼミ」では、ハラールについての理解・認知度を高めることを通して、ムスリムをはじめとする日本とは異なる宗教的伝統・文化的伝統を持つ学生が学びやすく暮らしやすいキャンパスづくりを目的として、このプロジェクトを実施しています。これまでの活動では、ハラールについての知識や背景を学ぶ勉強会や、ハラールを提供する飲食店や大学食堂に赴き、メニューや味付け、カフェの雰囲気などを調査しました。横須賀市にあるハラパンというカフェは、ムスリムが多いインドネシアの技能実習生が多く集うカフェです。そこには礼拝室や、礼拝の前に足を洗うウドゥというスペースもあります。グループのアドバイザーである国際文化学部比較文化学科の髙井啓介教授は、「ハラパンは、ムスリムの従業員や地域の方たちが日本で快適に暮して欲しいという想いから、礼拝室などのスペースを併設しています。今後も我々ハラゼミはハラパンと連携し、ムスリムの人が日本で抱える問題などを調査し、課題解決に向けた方法などを一緒に考えていきたいと思っています」と今後の意気込みを口にしました。実際にハラールの食材を使用したカレーを作り試食もしたとのこと。ハラールカレーを作った学生は、「市販で売っているルーには動物性の油が使われているため今回は使わず、トマト缶や複数のスパイスを使用してルーを作りました。普通のカレーよりスパイシーでピリ辛でしたがとても美味しかったです」と感想を口にしました。

また、大学内に留学生と日本人学生の交流の場を作るプロジェクトを行っている「きずなをつなぐプロジェクト」グループでは、様々な場所づくりを行っています。
16日(火)は、火曜日定例の水引ワークショップを開催。今回は特別に、事前に企画・製作・販売元エクスポートさんのギャラリー&ショップで準備した横浜グッズ「赤い靴下」で揃え、清潔な足袋や靴下で畳にあがるという日本文化のマナーも体験できるよう工夫していました。今回水引を教えていた国際文化学部1年生の古賀美姫さんは、もともと日本の伝統的な装飾品が好きで、現在は水引職人の元で技術を学んでいると言います。今回のワークショップでは辰年ということで、龍を見立てた水引を付けたご祝儀袋を制作。髭や角部分を工夫しながら折り曲げたり切りながら、それぞれ色とりどりの龍を作りました。古賀さんは、「昨年から水引のワークショップを何回かやらせてもらっていて、あわじ結びや葉っぱ結びなど色々な結び方をレクチャーしました。教えるのがあまり得意ではないですが、みんなが一生懸命作品を作っているのを見ると嬉しい気持ちになります。参加している留学生たちは難しいと言いながらも楽しんでいるようで良かったです。今後は参加者全員で協力して、一つの作品を作るような水引ワークショップを行えればと思っています」と、今後のワークショップへの意気込みを口にしました。

19日(金)は、留学生座談会ということで、井草のラグを敷きながらリラックスできる状態で留学生とボードゲームなどの遊びや試験対策勉強などを通じて交流しました。プロジェクトのリーダーである国際文化学部3年生の飯島彩花さんは、「留学生たちが、日本に来ているのに現地の留学生だけのコミュニティで固まっている様子を見て、そのような垣根を越えて交流できる場を作りたいと思ったのが、今回のプロジェクトを始めたきっかけです。ゲームも用意していますが、井草のラグを敷いて靴を脱いで座ると全員リラックスした様子で居心地が良さそうで、落ち着ける空間があるというだけでもいいと思っています。何回かこの交流会を行っているのですが、留学生と話す中で知らなかった日本の生活での悩みなどを聞くこともありました。そういった潜在的な問題を知ることが出来るいい機会なので、留学生だけでなくもっと多くの日本人の学生も来て欲しいと思います」と取り組みの内容と今後の期待を口にしました。

今年3月には活動報告会を行うGIP。今後も様々なプロジェクトで国際交流・多文化交流を推進していきます。

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