国際文化学部のゼミナールでタイのスィーパトゥム大学との交流授業を行いました。

#英語文化学科 #スィーパトゥム大学 #タイ王国 #ほほえみの国

5月28日(火)、国際文化学部英語文化学科の吉田 広毅教授、児玉 晃二准教授の合同ゼミナールにタイのスィーパトゥム大学教養学部日本語ビジネスコミュニケーション学科のナッタチャイ・スリーイェム教授をお迎えし、「現在のタイとタイ文化」をテーマに演習形式の授業を行いました。

タイ出身で、日本の文化や家族観について長らく研究しているナッタチャイ教授。授業の冒頭は、自分の顔のパーツをそれぞれ別の学生に順に描いてもらい”自分はどんな表情をしているか客観的に見る”というほほえみの国らしいアイスブレイクから和やかに始まりました。

その後のグループワークでは、タイという国に対するイメージや知っている事柄を書き出していくブレインストーミングを行いました。発言が控えめだった学生たちも、ナッタチャイ教授から「日本人は大人しい人が多いが、もっと自由に発言してほしい」と促されると、徐々に声が挙がり始め、一人の発言から連想されるキーワードが数珠繋ぎに飛び交いました。完成したマインドマップには、食や宗教、文化、ジェンダー、交通事情に至るまでさまざまな視点から捉えた”タイ”が描かれました。

マインドマップの発表に対してナッタチャイ教授は、キーワードに応じてタイの現状や文化についてユーモアを交えながら解説しました。

”兵役”というキーワードには「タイには徴兵制度があり、いわばくじ引きで兵役が免除となるか否かが決まる。くじ引きの結果、兵役免除となった場合には高校卒業後、大学へ進学することができるが、入隊が決定した場合には2年間の兵役を終えた後でなければ進学できない。兵役を運に任せたくない場合は、15歳から3年間、キャンプ地で軍事訓練等に参加することで兵役が免除されるが、これに参加しない場合は運次第で進学のタイミング、ひいてはライフプランまで左右されるため、タイの現状からみると日本人がうらやましい」と心情を明かしました。

仏教に関連するキーワードが多く出てきた際には「仏教の国、タイでは”恩を返すことより、徳を積むこと”に重きをおいている。例えば、日本でバレンタインデーにチョコレートをもらったら、ホワイトデーにお返しを渡すことが一般的だと思うが、タイでは相手のためを思って善い行いをすること自体が大切にされているため、見返りを求めることはない」と徳を積めば積むほど来世では幸せな生まれ変わりができるという輪廻転生を信じる人が多いタイならではのエピソードを語りました。

授業を終え、4年生の由良 朋栞さんと園田 愛結さんは「ナッタチャイ先生自身がアニメをはじめとする日本文化を愛してくれていることが伝わってきました。また、終始笑顔でフランクに話してくれるナッタチャイ先生の姿から、ほほえみの国と言われる所以が分かったように思います。国際文化学部の授業では、定期的に海外大学と交流があり、昨年もスィーパトゥム大学の学生とオンラインで行った交流授業に参加しました。今日の授業に参加して、タイの文化についてさらに深く知ることができたように思います」と振り返りました。

スィーパトゥム大学とは、先月学術交流に関する協定を締結し、今後も基調講演やオンラインでのディスカッションなど年間を通じて様々な交流を予定しています。

今後も関東学院大学は、海外大学との継続発展的な交流を行い、多様な文化にふれることの出来る学びの機会を提供していきます。

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