人間共生学部「自然共生デザイン演習」で地域に開かれたワークショップを開催。

#人間共生学部 #ハーブガーデンづくり

1月10日(金)、横浜・金沢八景キャンパスにて、人間共生学部共生デザイン学科の二宮咲子准教授のゼミナールが主催する「ハーブを楽しむ会」が開催されました。このイベントは横浜市から助成金を受けて行っているプロジェクトで、六浦東地区地域緑化計画の一つとして、地域の人々や病院の患者さん、子どもたちに安心して触れることが出来るように、農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培による「ハーブガーデンづくり」を二宮ゼミが行っています。8月には横浜南共済病院の公開空地「ハーブ香る憩いの芝生広場」にて収穫したハーブを使用した食べ物や飲み物を楽しむプログラムを実施し、今回は六浦東地区の地域住民の他、横浜南共済病院職員など計15名が参加し、「香りを楽しむ」イベントとしてハーブを使用したアロマエアミスト作りを行いました。

最初に特別講師のアロマコーディネーター渡邊ゆみ氏より、「こころとからだを整える『植物療法』の可能性」というテーマで講演いただきました。渡邊氏からはハーブをはじめとした植物の香りが私たちのこころとからだにどのような影響を与えるか説明。「植物の香りが鼻から脳へ、呼吸器と皮膚から血液を通じて全身を巡り、心身の不調を緩和する作用をもたらします。緩和ケアの他に産科や心療内科などでも植物療法が取り入られており、可能性はますます広がっています」と口にしました。

そのあとはグループに分かれアロマエアミスト作り。グループごとに香りのテーマを決め、配合するベースの香りと組み合わせるハーブの香りを相談し、好き嫌いが別れる香りについては分量を減らすなど、グループごとに試行錯誤する様子が伺えました。香りの方向性が決まった後は、渡邊氏に精油の正確な分量を聞きながら無水エタノールと混ぜ合わせ、そこに精製水とハーブガーデンで収穫したローズマリーから抽出した蒸留水を加えて完成です。完成したエアミストの香りを嗅いだ参加者の方々は、「直接嗅いだ香りとはまた違う」「ハーブの香りがすごく爽やか」など楽しんでいる様子でした。

アロマエアミスト作りの後は二宮ゼミ4年生安澤希英さんによる卒業研究の発表。安澤さんは8月のイベントから引き続き「ハーブを楽しむ会」の企画の中心として運営に携わり、自身の卒業研究を進めていました。卒業研究は、これまでハーブを育てている病院の敷地にある自然環境から癒しを生み出すための場所づくり、仕組みづくりがテーマ。発表では病院の敷地内でハーブを育てていく中で直面した課題や解決方法を説明し、「病院の利用者と家族が病室にいながらも一緒にハーブを楽しめるような企画を実施することで、病院の外と内が繋がり、身近な自然から癒しを得ることができると考えています」と自身の研究成果を口にしました。

最後はハーブガーデンづくりに参加した学生たちによる成果発表。ハーブガーデンの管理や利活用の方法など、それぞれの学びを参加者に向けて説明し、参加者の方からは「学生たちから自分の住んでいる地域を良くしようという想いがすごく伝わってきて、とてもありがたいことだと感じました。また今日のようなイベントがあれば参加したいです」と喜びの声がありました。

今後も関東学院大学は社会とつながり、地域の活性化に向けた学びを推進していきます。

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