人間共生学部の二宮ゼミナールが「健康Café」を実施しました。

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2025年8月7日、関東学院大学の二宮咲子准教授が指導する人間共生学部共生デザイン学科二宮ゼミナールは、地域の交流拠点「もりのお茶の間」と横浜南共済病院との共催で「健康Café」を開催しました。二宮ゼミでは六浦東地区地域緑化計画の一つとして、地域の人々や病院の患者さん、子どもたちに安心して触れることが出来るように、農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培による「ハーブガーデンづくり」を横浜南共済病院と行っています。今回は地域交流拠点である「もりのお茶の間」を会場とし、認知症についての講演を交えながら、ハーブガーデンで収穫したハーブを使用したハーブティーの試飲やバスソルトづくり体験を通じて、地域の緑化を住民と近隣の大学や病院が連携しておこなう活動について理解を深めることを目的としています。

最初に、横浜南共済病院の髙橋病院長から「今回の健康Caféは病院初の地域連携イベントで試金石となる」との言葉があり、精神科外来に勤務する大島亮看護師による「認知症の人の理解」をテーマにした講座からスタートしました。大島氏は認知症が「病名」ではなく「状態」であり、認知機能の低下によって日常生活に支障が出ることを説明。また、認知症の人々が感じる不安や混乱の背景には、記憶の障害だけでなくストレスや環境要因も大きく関わること、周囲が理解し温かく接することの重要性も語られました。予防の面では生活習慣の改善や社会的なつながりの維持が効果的であること、認知症の発症リスクを低下させるワクチンの可能性についても紹介。「もりのお茶の間」には近隣地域のお年寄りも訪れることが多いため、参加者からは積極的に質問が寄せられ、講座は活発な対話の場となりました。

講座終了後は、二宮ゼミナールの学生が企画したブレンドハーブティーの提供が行われました。病院敷地内に設けたハーブガーデンで育てたハーブが使われ、参加者はローズマリーの芳香な香りを楽しみながらリラックスした時間を過ごしました。ハーブバス体験では、ハーブを入れた湯に手を浸けることで心身を癒す工夫を学生自らが説明。ローズマリーをはじめ、ラベンダー、カモミール、タイムなどハーブの香りや触れることによるリラックス効果は、参加者から「とても心地よい」「日常でも取り入れたい」と好評で、初めての体験に歓声が上がる場面もありました。二宮ゼミが取り組むハーブガーデンプロジェクトは、地域と病院、大学が連携して進めているもので、地域の憩いの場を創出しつつ健康づくりにも寄与しています。参加者からもハーブの栽培や利用を通じて「リラックスできた」「地域や大学の方々との交流が増えた」との声が多く、地域連携の有効性を示しました。
二宮准教授は「猛暑の雑草取りや病害虫の管理など緑化活動には困難も伴います。二宮ゼミが企画・制作した健康Caféが、地域の皆さんと病院と大学が一緒に楽しみながらハーブガーデンづくりをおこなう地域コミュニティづくりのきっかけになることを願っています」と話し、今後も定期的なワークショップや季節ごとのガーデン手入れ、ハーブの活用イベントを予定しています。
今回の「健康Cafe」は、認知症の理解促進とハーブを活用した癒しを通して、地域の健康とつながりを深める貴重な機会となりました。関東学院大学は、教育研究を地域社会に還元し、誰もが安心して暮らせる環境づくりにこれからも力を注いでいきます。

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